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2014年4月15日 (火)

歩く

 外に出ると思いのほか明るく、明るいが、どこかに何かを隠しているふうで、云うに云われぬ気配があった。
 この気配のなか、きょうひと日のことを胸のなかで揺すりながら、さて、と思いかけたとき、
「歩いて帰ろうよ」
 と、うしろから声がかかった。

 この日は、実家に集まって母の誕生日会を開いた。ほかのみんなが車に乗って帰ったあと、自転車で来た長女と、乗って来た車を見送ったわたしとで、しばらく母を囲んで昔語りをした。初孫である長女は幼子にもどり、わたしもまたぐっと若がえったりして、愉快だった。母は、おばあさんの風情でそこに坐っていたけれど、ちらと時折父の写真を見たりしながら、昭和20年代父に初めて会ったころまでもどってみる瞬間があったかもしれない。
 ひと月前父とこの世の別れをしてからというもの、わたしは子として生き直している。いや、ほんとうはそんなはずではなかった。父を亡くして、わたしはやっと一人前になってゆかれるのではないかという気がしたのだった。ところが、ところが。時折母のもとへ通って様子をうかがう日日のなか、噴出したのが子として足らなかった部分部分であったのだ。子として生き直す機会を与えてもらったのだと知った。
 ただ、母を愛せばいい。
 それを仕組んだのが父だとしたら、ふとひねくれてみたくもあるのだが、そんなことをしている暇(いとま)はない。母との蜜月が、これから先何十年もつづくはずがないことを、わたしはわからないといけない。
 誕生会の一日、穏やかな時間が流れ、静かな笑い声があった。昼、寿司店で「86歳おめでとう!」と乾杯したときは可笑しかった。その声に母は「しーっ!」と人差し指を口の前に立て、こう云ったのだ。
「あなたたち、大きな声で。こういうときには、十(とお)ばかり鯖をよんでくれてもいいのに」
 長女とふたり、誕生日ケーキのお茶の折り使った母気に入りのミントン「ハドンホール」の紅茶茶碗を気をつけて洗った。こういうモノたちも、母の友だちなのだ。格式張ったことや高級銘柄に反発していた若き日のわたしは、母の友だちを認めなかったわけだった……。

「歩いて帰ろうよ」
 と門のところで云ったのは長女で、わたしもすぐと「うん、そうしよう」と答えた。母の冷蔵庫のなかで、賞味期限が迫ったり、あるいは少少過ぎた食品をひとり暮らしの糧にしようと提げ袋に入れ、自転車の荷台にしばりつけると、長女は自転車を押して歩きはじめた。
 母に見送られて、わたしたちは小さな旅人になった。
 たそがれ(黄昏)のなかを歩きながら、そのうつくしさを思う長女とわたしである。それは、母が過ごしている人生のたそがれのことでもあり、誰の心にもときどきかすめてゆくもののことでもある。そして、空ができるだけ時を静かに夜の幕を引こうとするこのころは……、じつにうつくしい。
 父のこと母のこと(長女にとっては祖父母である)を話しながら、仕事のはなしに耳傾けながら行く道は紛うかたなき旅の道。それでもとうとう分岐点に到着したときは、出発から1持間半近くが過ぎ、午後7時半になっていた。
 そこから長女は自転車にまたがり30分自分の家まで走り、わたしは10分徒(かち)で行く。
 影となった自転車娘に手を上げて、「ばいばーい」と叫ぶ。
 ちょっぴり泣いてしまおうかと思う。
 泣いたって、ひとの顔も見分けられない時分である。そう思ったが、よした。泣くのは、もう少しあとにしよう。わたしを泣かそうとしたものは、子としてのわたし、子持ちのわたしという、今生の役どころ、学びどころであろう。それはまだつづくのだし。

Photo_4

その日帰宅すると、
南極出張の友人の土産
(砕氷船「しらせ」採取のもの)が
届いていました。

Photo_5

「オン・ザ・南極ロック」をたしなみながら、
自然が何万年もかけてつくりあげた氷に、
地球人としての更正を誓った。
と、そこへ、2時間前に「分岐点」で別れた長女から電話あり。
「あれから、家の近所の定食屋でごはんを食べて、
銭湯につかって、いま帰りました!」
この地球人はたくましい。

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「日記」カテゴリの記事

コメント

ふみ虫さま

娘として、
母として。

娘として生き直すことは
おかあさまとわかりあえる時間。

ふみこさんが頼りにしている
(これは、きっと、かなり?!)
長女さんとの時間。

どちらも大切

春の佳い日を過ごされましたね
おかあさま、おめでとうございます。


投稿: 寧楽 | 2014年4月15日 (火) 12時10分

ふみこさま みなさまこんにちは

新しい広場の開店おめでとうございます。
(出遅れてしまいました・・・)

私がもたもたしているうちに、ふみこさまも皆さんも、しっかり歩いていらっしゃる。
いえ、決して私も歩みを止めたつもりはないのですが、
春の陽気や、暦がかわる際の騒々しさに、道を迷っていたような・・・

迷った先での出会いも楽しいものですが、
心落ち着くいつもの場所がやはり嬉しいもので、
今日ここで、こうやって、広場にお邪魔できて、
無駄に入っていた肩の力が少し抜けたような気分です。

お母様の可愛らしさ、お嬢様のたくましさを見て、
私も、祖母のこと、母のこと、父のことを考えます。
私の役どころを、もっとしっかりと生きられるように。

追伸:
ミントンのカップ、祖母も愛用していました。
人数分のカップ、
取っ手の向きを丁寧に揃えて並べる姿を思い出しました。

投稿: ちぇりー | 2014年4月15日 (火) 12時52分

ふんちゃん皆様こんにちは。
歩くってまるで人生みたい。

社会人の生活に自分の不甲斐なさに
自己嫌悪の日々です。
仕事に対する心構え

お仕事と人生の先輩のふんちゃん
どうか教えてください>_<

投稿: たまこ | 2014年4月15日 (火) 12時58分

ふみこさま

なんとうつくしい文章なのだろう?と、
読みながら、何度も思いました。
まるで1本の映画を観ているような。

よし、午後からもがんばろう!

投稿: みぃ。 | 2014年4月15日 (火) 14時05分

ふみこさま。

はじめまして。図書館でふみこさまの本に出会い
かたっぱしから借りて「何だか似てるところがあるなぁ。」
と、勝手に親近感を抱きファンになりました。

ふと、一息つきたい時のお茶のお供に
このブログを読ませて頂いてます。

4年前に母を亡くし、いまだに心落ち着かず。

ちゃんと子ども時代を生きてなかった事に気づいても
少々遅く。ふみこさまのブログを読んで
自分の心を整理できそうな気がしました。

ふみこさま。ありがとうございました。

投稿: のり | 2014年4月15日 (火) 15時55分

ふみこさま。

子としての私、子持ちの私という役目、私も考えてみようと思います。
今、孫持ちの私は、子供向けの詩を考えています。毎日ひとつずつ、ブログに書いています。続かないかもしれないけれど、孫に残せたらなぁ・・・なんて思いながら、書いています。自分のできることを、やっていこうと思います。
では、また。

投稿: こぐま | 2014年4月15日 (火) 16時45分

私も半年前に母を亡くし、葬式や役所関係の雑務をこなし、
こうして大人になっていくんだと思っていたのですが、
どんどん心の中は子供に戻っていき、無性に母が恋しくなっており、
この変化にとまどっていたところでした。

母が認知症になったときから「母と娘」の立場は逆転し、
私は長い間、母の母親役になったはずだったのですが
またゆっくり関係が元に戻ったかのようです。
母にまたいつか会ったら、褒めてもらえるように
しっかり自分の人生を生きていこうと思うようになりました。
これも「子として生き直している」ことになるのかもしれません。

投稿: れいこ | 2014年4月15日 (火) 19時20分

おふみさん、みなさん、こんばんは。

あたらしい場所のたたずまいも素敵ですね。
ふと立ち寄れる広場、いいなぁ…。
あたらしい場所に初めて足を踏み入れるときは、ちょっとどきどきします。

この春はいつもに増してよく歩いています。
よちよち歩く、外歩きの大好きな次男の手を引いて。
上の二人(小3の娘と小1の息子)のそれぞれとも歩きました。
それぞれと私、二人で歩くのは最近では滅多にないことです。
面白いのは、
みんなで歩くときには、てんでに駆けて行ってしまう二人が
私と二人で歩くときには、す〜〜っと手を握ってくること。
久しぶりに手をつないでおしゃべりしながら歩き
「あ、まだまだくっついてたいんだな」って思ったりしました。
くっついていたいのは、子どもたちだけでなく私も。
そういう時間も、歩けばこそです、ね。

投稿: あや | 2014年4月15日 (火) 21時08分

ふみこさん、あたらしいブログ、誕生おめでとうございます!
うれしいです。(●^o^●)

>「あれから、家の近所の定食屋でごはんを食べて、
銭湯につかって、いま帰りました!」

娘さんからの電話の内容、これ私がいつかしてみたいことだ~と思いました。
定食屋からの銭湯、すてきな流れです。

投稿: マドレーヌ | 2014年4月16日 (水) 05時57分

寧楽さん

母への「おめでとう」のことば、
ありがとうございます。
いま、いちばんうれしいことばかもしれません。

そうなるように、努めます。

投稿: ふみ虫 | 2014年4月16日 (水) 09時44分

ちぇりーさん

ちぇりーさんのおたよりによって、
気づいたこと。
いまのわたしは、歩みをとめられないわたしです。
なんとなく、動いていないと、
予定をこなさないと、くずれてしまいそうで。

でも、だいじょうぶ。
もう、とまってもだいじょうぶ。

解放できたような気がします。
脇目をふらずに歩いてきたおかげで。


投稿: ふみ虫 | 2014年4月16日 (水) 09時47分

たまこさん

「受容」かな。
きびきび受け入れるのでなく、
やさしく、ぼんやり受け入れる。

そうして初めて「受け入れて」もらえるなあと
学んだ記憶がよみがえります。

やさしく、ぼんやりね。

投稿: ふみ虫 | 2014年4月16日 (水) 09時50分

みぃ。さん

サンキュ。

よし。
わたしもきょう、がんばろう。
たのしく機嫌よくいこう!っと。

投稿: ふみ虫 | 2014年4月16日 (水) 09時51分

のりさん

いらっしゃいませ。

「生き直す」。
遅すぎるということはないんじゃないかと、
思うようになりました。
その気持ちは、日に日に大きくなり……、
わたしを支えます。

投稿: ふみ虫 | 2014年4月16日 (水) 09時54分

こぐまさん

身のまわりの孫たちに、
世界中の孫に、
100年先のたくさんの孫に、
「残す」ことを考えたいです。ね。ね。

空気も風も、
土も水も。
たのしい歌も。
きれいな詩も、ものがたりも。


投稿: ふみ虫 | 2014年4月16日 (水) 09時57分

れいこさん

いらっしゃいませ。

いつかまた会えたら……、
そうか、再会したとき、
わたしも何か云ってもらえるようにしたいです。
褒めてもらえなくても、自分らしく生きたよと
誇れるように。

投稿: ふみ虫 | 2014年4月16日 (水) 09時59分

あや さん

子どもは、母と手をつなぎたがり、
そして母が一緒のとき、安心して
きょうだい喧嘩したりしますね。
きょうだいだけでいるときは、
決して喧嘩はしないのに。

と、これはわたしにはちょっとした
昔語り。

たくさん、歩きたい。
そんな、そんな春です。

投稿: ふみ虫 | 2014年4月16日 (水) 10時02分

マドレーヌさん

定食屋+銭湯の旅、
かないますように。
ふさわしい季節になりました(?)

投稿: ふみ虫 | 2014年4月16日 (水) 10時04分

ふんちゃん。
 
誰そ彼のなか歩き、結局は誰も彼もなく、なくとは区別もなくということで、誰も彼も自分もひとつなのかなぁとふとおもいました。
かなりふんちゃんの内容とは外れた感想かもしれませんが。
 
そうそう。
田舎は、場所によるのでしょうが、銭湯がないんです。
少なくとも市内にはありません。
太宰治や、瀬戸内寂聴さんが晴美だったころいらした下連雀にいたころは、風呂なし共同便所のアパートだったので、よくゆきました。
 
お母さま、かわいらしいし、なんだかユーモアがありますね。
鮨屋で、鯖というのはもしかして狙ったのでは?
ここ、さらに一捻りして笑うところだからと密かに図ってらしたのかもしれない、とおもしろくかんじました。

投稿: 佐々木広治 | 2014年4月16日 (水) 13時31分

ふみこさま こんばんは

昨夜、外に出ると、きれいな月が出ていました。文子さんのお母様と長女さんとの時間を読んでいて、こどものころ、夕食の準備を終えた母と手をつない、村はずれの「池のところ」まで自転車で帰ってくる父を迎えに行っていたことを思い出しました(幼稚園に行く前かな)。

最近は、急いでいるから、荷物が多いからという理由で、自転車ばかりです。ちょっと心に余裕がないかもしれません。ここに来て、そうして、ちょうど届いた友人からの手紙の最後に「いつも元気でね そして 幸せでね」と外国の言葉で書いてあって(訳が付いていました)、足をしっかり地面につけないと…と気づきました。
一日のうち少しでも歩く時間を見つけます。

投稿: あすちるべ | 2014年4月16日 (水) 18時53分

ふみこさま みなさま

毎週火曜日を楽しみに楽しみにしていたのに、日々のバタバタに追われ、
新しい広場にたどり着くのが今日になってしまいました。

久しぶりにふみこさん、みなさんの文を読んで、ほっとひと息、心安らぐ時間が持てて、
とても幸せに思います。

今私には4歳の息子がいまして、彼とおしゃべりしながらのんびり歩くのは
なににも代え難い貴重な時間であるのに、
それすらも置き去りにしてしまうくらい(電動自転車でぴゅぴゅーっと)
めまぐるしい毎日を送っていて、
このままではいけない、宝ものは手の中にそっと包んでおける、
それを落とさないでいられるくらいのペースで生きていかないと、
あとで泣くのは自分だぞ、と、思いました。

ここは何度でも、戻ってきたい、戻って来れる、場所ですね。
本当に嬉しいです。
ありがとうございます。また立ち寄らせていただきます。

投稿: ささこ | 2014年4月17日 (木) 01時43分

おはようございます。

ふみこさんの記事と 皆さんのコメントに
ふいに泣きそうになります。
パーキンソン病で 手に力が入らなくなり、
腰も首も 曲がったままになった母が

はるちゃん ごめんね
はるちゃん お願いします。
はるちゃん すみません

と よく言っていました。
メールでも 言っていました。

心が ざわざわして、どうしたらいいのかわからず
足が震えるときもありました。
誰かに 聞いてもらいたいのに 誰に話していいのか
わからなかった・・・。

こちらで 聞いてもらえばよかったのかもしれないと
思います。

ふみこさんの記事とみなさんのコメントをよむと
共感してくれてるように感じてホッとします。

私も 生き直そうとおもい、母さん みててね、と
思いながら いま 就職活動をしています。

不採用ばかりで、泣きそうになりますが
いつか また 会えたら、しっかり生きたよと
報告して、やっぱり ほめてもらいたい・・・

生き直すのにおそいというこはないという言葉に
励まされています。

圭梧の部活が始まりました(^^)
本人、とっても はりきっています!
ふみこさんの言葉も伝えました。


投稿: 大野 はる | 2014年4月17日 (木) 10時06分

佐々木広治さん

子どもたちがそろって銭湯好きに
なってくれたことは、
自分の手柄だと思っていましたが。
銭湯を抱く環境のおかげだったのだと、
気づきました。

いま住んでいる家からも、
3つ、いやちょっと足をのばせば4つの銭湯に
徒で行けます。

明日の晩あたりぶらりと行って、
のんびりしてこようかなあ……。


投稿: ふみ虫 | 2014年4月17日 (木) 10時30分

あすちるべさん

ならんで歩くということだったのかなと
思いました。
自転車も好きですが、あれは、
ならんで話しながら……というわけにはいきません。

ときどき、誰かとならんで歩きたくなります。

あすちるべさんともならんで、てくてく。
いつかね。
いつかきっとね。

投稿: ふみ虫 | 2014年4月17日 (木) 10時33分

ささこさん

ささこさんが、初めて(前の場所に)
くださったおたよりに、山歩きと畑のおはなしが
綴られていました。

てくてくやそして……やさしい風景が
こころのなかにひろがっていればだいじょうぶ。
それは、ささこさんの宝ものにも伝わります。

いつでも「てくてく」の世界に入ってゆくことができ、
風景のなかの旅人になれると信じられるでしょう?

投稿: ふみ虫 | 2014年4月17日 (木) 10時38分

大野 はるさん
(はるちゃん)

就職活動、どうかたのしんで。
そこからたのしめるのが、大人ってもんです。

お母さま、何度も「はるちゃん」と
呼びたかったんだなあ。
ありがとうもごめんねも伝えたいと
思っていらしたと思うけれど、
わたしには、名を呼びたい思いが偲ばれます。
はるちゃん、はるちゃん、はるちゃんと。

圭梧くん、ときどき、お母さんを
はるちゃんと呼んであげてください。
グランドソフトボールの、打った球がヒットになるか
それともアウトになるかをじーっと見守る時間が好きです。
キャッチャーが手を叩く音や、かけ声も。
ああ、また観戦したくなりました。

投稿: ふみ虫 | 2014年4月17日 (木) 10時48分

ふみこさまとお母さまの時間を読むのが
大好きです。
「鯖をよんでくれても・・・」に
お母さまの達者を感じて、笑みがこぼれます。
大野はるさんのお母様のように、うちの母も1日に何度も
「ごめんね、世話かけるね」
「ありがとうね」
と、言います。
そう言われるたびに、自分の立ち振る舞いの騒々しさを悔やみ、
気兼ねさせてるなぁ、と返って申し訳なく思っていたのですが、
「名前を呼びたい思い」
を目にし、なんだかゆるゆると融けてくるものを感じました。
ふみこさんや こちらのみなさまの言葉から
たくさんのキッカケや魔法のおまじないを頂いています。
ありがとうございます!

投稿: どりす | 2014年4月17日 (木) 13時01分

ふみこ先生

歩くとき、KZはよくしゃべります。
あまり自分のことを積極的に話したがらない彼が、
研究の進み具合やちょっとした悩みを話すのはいつも散歩のとき。
たいてい、お互いの顔ではなく、周りの植物や建物を見ているのですが、
でも、同じ方向を向いて進んでいる、ということが、
心を素直に、饒舌にするのかもしれません。
人生そのものにも似ていて、歩くことって、奥深いです。

同じひとりの人間なのに、たくさんの役になれるのは幸せだと思います。
ときに、その役割が多すぎて、荷が重すぎて、
へとへとになってしまうこともあるけれど、
それでも、その時点時点で新しい役に挑めるなんて
光栄なことにちがいない、と思っています。

小さい頃や若い時には、汲み取ってあげられなかった母や父の思いが、
最近の私は、そろそろ理解できる年齢になってきました。
まだまだ半人前の私ではあるけれど、両親に注いでもらった思いを、
別の形でコツコツと返していこうと思い始めています。
変わらず二人を頼りつつも、両親のもろもろを受け止めて
新しい刺激を与えてあげられるような同志になろうではないか、と。

その同志役を(勝手に!)仰せつかった自分の無限の可能性に
大いに期待したりして…。

これまでと変わらないふみこ先生と、
ほんの少しだけ変わってゆくふみこ先生。
その両方で、お母さまを今まで以上にワクワクさせてあげてください!

投稿: KZのツマ | 2014年4月17日 (木) 17時41分

ふみこさま

前回のことを覚えてくださっていてとても嬉しいです。

そうですね、いつでも戻っていける「てくてく」の世界、
こころのなかにも、手をのばせば届く身近なところにも、ちゃんと、あります。
あふれんばかりに、あります。

そしてふと立ち寄れる、この場所も。

ああよかった! と、今おなかのあたりがあったかいです。

ありがとうございます。

投稿: ささこ | 2014年4月17日 (木) 18時29分

ふんちゃん

こんばんは。

…明るいが、どこかに何かを隠しているふうで…

そんな気配を、「あ…、わかる…。」と
胸の奥の方をぎゅっ、と掴まれたような気持ちで、
共感しながら読ませていただきました。

ふんちゃん、おかあさまのお誕生日、
おめでとうございます。
とても、佳い日を過ごされたのですね。

南極の氷のオンザロックで締めくくりとは!
その味わいに想像を膨らませてしまいます。

お写真を拝見しながら、
ふんちゃんと乾杯したつもりになって
「明日からもまた、がんばろう。」
と思いました。
わたしはお酒、弱いのですが
飲むと、それはそれはよくしゃべる、らしいです。


追伸

糠漬けを、再び始めました。
二年前から、立て続けにいろいろのことがあって、
一杯一杯の毎日のなか、糠床をだめにしてしまい
それきりになっていました。
いま、大根と春白菜が眠っています。
はじめられて、うれしいです。

投稿: な こ | 2014年4月17日 (木) 22時02分

どりすさん

ね。
名前を呼びたいだけなのに、
「すまない」とか、
「よろしく」とか、
くっつけちゃうのは、日本人の美学ですね。
そんなの、いいのに。

ただ、名前を呼んだらいいよと、
そういう「呼びたい運動」を展開しようと
思います。
ただ、どりすさんの名を、
そして、ふんちゃんと。
そう呼んでくれたら、それでいいよ。ね。

投稿: ふみ虫 | 2014年4月17日 (木) 22時47分

あまりに心地よいお天気が続いていたもので、
ここのところ毎日お庭仕事をしておりました。

マンションの1階のちいさなちいさなお庭ですが、土をさわれるのはとても嬉しいです。
ホームセンターで何個か買ってきたポット苗も土を継ぎ足して鉢に植えかえ・・・。
植えかえのコツはかえた時にはた~~~~くさんお水をあげること。


ふみさまも、お父様のいらっしゃらない世界に新しく植えかわったのだとすれば、ここはたくさんたくさんお水を飲まなくてはいけませんね。

笑って、歩んで、時には泣いてしまって。
心の栄養をたっぷりとらないとですね。

ゴールデンウイークは銭湯に行きたいな~と、やりたいリストに書き込んでいたのでタイムリーな長女さんのお話でした。
大きな湯船にゆっくりつかる。それだけで、元気がどんどん湧いてくるような気がします。
ちなみにやりたいことリストにはゆっくり読書~も入っております。
と言うことで、本日本屋さんにて、『暮らしと台所の歳時記』購入してまいりました。
お休みになったらゆっくり読ませていただき、そのあとのんびりごはん仕度できたら、そして銭湯に行って湯につかれたら・・ああ。素敵なお休みになりそう。
楽しみです


「しらせ」の氷のオンザロック~~♪飲んでみたい~~→かなり洋酒派なんですう~~


そうそう今週日曜日、我が家の長女はたぶんその1代前の初代「しらせ」のイベントで吹奏楽部の演奏をしてくるようです。明日からその準備も兼ねて合宿なので、今用意をしております。ふみさまの氷のお礼もかねて心して演奏してくるよう、いい伝えます(笑)

投稿: おきょうさん | 2014年4月17日 (木) 23時01分

KZのツマさん

同志役を(勝手に!)仰せつかった自分の無限の可能性。

そうかそうかと思い、そのコトバの前に、
ちょっと泣きました。
わたしも、もっと早くこんな境地に
自分を置くことができたなら……。

もっと早く、おそわりたかった、です。

でも、いまは、やっとのことで、
KZのツマさんの云われる意味が
わかりかけています。
(何にもわかっていなかったなあ、わたし)。

わたしも、コツコツね。
やってゆこうと思います。

KZさんとあなたの散歩を
覗きたい……、覗きたい……わたし
です。

投稿: ふみ虫 | 2014年4月17日 (木) 23時10分

ささこさん

わたしも、
いま、おなかのあたりがあったかいです。

ふたりでぽかぽかいい夢を見て、
誰かさんに、誰かさんに、
やさしいことばのひとつも云おう……。

投稿: ふみ虫 | 2014年4月17日 (木) 23時13分

な こさん

そうそう、乾杯!

わたしたちは、奇跡的にここで、
乾杯できるお互いです。
ありがとうございます。

糠味噌も、
がんばろう、か。わたしたち。
この冬やっと、初めて冬も糠漬けをつづけられた、
そのことはね、うれしかった。

投稿: ふみ虫 | 2014年4月17日 (木) 23時18分

おきょうさん さん

ご長女と、わたしたちの縁を思いながら、
23:23、南極の氷を送ります、そら。

佳き春をお互いに。

それ!

投稿: ふみ虫 | 2014年4月17日 (木) 23時23分

ふみこ先生

すっかりわかった"つもりになっている"
半熟者(半人前+未熟者)です、ワタクシは……。

「気づいたときが、最良のタイミング」と聞いたことがあります。
たぶんきっと、今だからこそ、ふみこ先生は
お母さまにとってはもちろん、
少し遠くで見守っていらっしゃるお父さまにとっても、
心強い同志、になれるのだと思います。

そして、さらに、ふみこ先生のお嬢さまもまた、
先生の同志にならん!と歩を進めているはず。

コツコツが得意なKZと違って
コツコツが不得意なワタクシですが、
同志宣言の実行のために、コツコツ前進いたします!

でもあくまで、ゆるゆる、と(笑)

投稿: KZのツマ | 2014年4月18日 (金) 12時44分

 新装開店ですね。おめでとうございます。

「歩いて帰ろう」いい雰囲気だなと感じました。

 春になって気温が上がると、犬がへばってくるので、午前中に散歩を済ませます。ごみステーションにこの間から、筍の皮が大きなゴミ袋に二つ 3回出てます。

 本当は歩くの苦手です。犬も余り好きじゃない。だけど、こういうおかしな風景を見せていただくと、楽しみになります。
 毎回同じゴミ袋(多分45リットルの)に二つも筍の皮を捨てるお宅って、毎食筍づくし なんだろうか?などと考えたり。

 ふみこさまがいろいろ思い巡らされるっての わかるような気がします。

投稿: テレジア | 2014年4月18日 (金) 14時30分

KZのツマさん

おはようございます。

ひとには戸籍の年齢とは別の……
(精神の年齢とか、
魂の年齢とか、呼んだらいいのか)、
年齢があると思います。

KZのツマさんは、お若いけれど、
わたしには「お姉さん」です。

年齢のはなしはともかくとして、
コツコツ、ゆったりゆきましょうね。ね。


投稿: ふみ虫 | 2014年4月19日 (土) 08時32分

テレジアさん

たーくさんの筍を茹でて、
瓶詰めにしているのかもしれませんね。
昨日、わたしのもとにも筍の瓶詰め(新物)が
京都から届きました。

歩くこと、年年好きになってゆくようです。
犬さんの友だちもできました。

歩こう歩こう……。
連れ立って。

投稿: ふみ虫 | 2014年4月19日 (土) 08時37分

ふんちゃん

 週の真ん中の3日間が、私の外での仕事の日となってしまい、
 なんとか合間にここへおじゃまして、ふんちゃんとみなさまのお話を伺うだけで、
 なかなか来れなくなっていました…。
 
 「歩く」っていいですね…。
 温かい時間を、私も感じることができました。
 子が親となり、親が子となり…って、よく耳にします。
 私も、母のところへ行くと、心配してみたり、甘えてみたり…です。
 
 きっと、娘さんも、ふんちゃんとお母さまとの時間を一緒に過ごしながら、
 子として生き直しているふんちゃんを見て、何かを感じているのでしょうね…。
 そうやって、代々、温かな時間が受け継がれていくんだなぁ…と、またしみじみ…。
 ここへお邪魔すると、いつもしみじみ何かを感じ入ることができます。
 毎日の暮らしの中に、埋もれてしまいがちなことたちを見直したり、感謝をしたり…。

 週の暮らしのリズムも変わってきたため、しばらく、ドタバタしそうですが、
 またここへお邪魔して、気持ちを新たにして進もうと思います。
 「あわてない、あわてない、一休み、一休み…」って
 いっきゅうさ~んのことばが、聞こえてきそうです(^^♪

投稿: もも(^-^) | 2014年4月20日 (日) 05時49分

こんにちは、ふみこさん、みなさま

八重桜が咲き始めて
その美しさに、何ともいえない気持ちになりました、もうそんな時期なのですね。
新しいこの場所にまたお邪魔させていただき
本当に嬉しく思っています。

ふみこさんの文章を読んでいて
どうお伝えしたらいいのかわからない
不思議な気持ちになりました
涙が溢れそうです。
そして、皆さんのコメントでも。

ふみこさん、ふみこさんの生き方、とてもいいなあと心から思います。
新しい道を歩み始めることは
たやすいことばかりではないかもしれませんが、
たった一歩が
全ての道に繋がってゆくのかもしれませんね。

ふみこさん、またこの場所でお会い出来て本当に嬉しいです。
またお邪魔させていただきますね。


追伸。木蓮と八重桜が美しく咲いていました。
ふみこさんにもお見せしたかった!!
雨上がりでなんともいえない美しさでしたよ

投稿: みゅー | 2014年4月20日 (日) 09時47分

はじめまして(間違えて古い方に書き込んでしまっていました)。

だいぶ暖かくなってきたと思ったら、このところまた寒い日が続きます。
どうか風邪など、体調面にお気を付け下さい。
寒いので洋服ダンスの引出しを開け、昔、愛用していたカーディガンなどを引っ張り出しました。と同時に、懐かしい、その頃に愛用していたスリップも出てきました。最近は全く着なくなりましたが、毎日スカートをはいていた頃の「遺物」です。ふみこさんはスリップなどまだ持っていますか?

投稿: まさこ | 2014年4月21日 (月) 00時07分

もも(^-^)ちゃん

「ちゃん」だなんて、ごめんなさい。
でも、何だかそう呼びたくなってしまいました。

ももちゃん、焦らずあわてず、ゆこうね。
わたしもそうします。
いろんなことに気づきながらね。

投稿: ふみ虫 | 2014年4月21日 (月) 17時56分

娘が保育園児だった頃。

お着替えバッグの中に、時々タオルをしのばせておくことがありました。
なぜかというと…
お迎えに行ったら、そのまま銭湯に行って、
その後は定食屋さんかラーメンやさんに行って、
(私はビールも少しいただいて)
家に帰ったら、あとは寝るだけ!という日が時々あったのです。

懐かしいなぁ。
その銭湯も最近なくなってしまい、寂しいです。
でも、娘も着々と、たくましく成長しています。

投稿: 焼き海苔の の | 2014年4月21日 (月) 18時21分

みゅーさん

一歩一歩、ひとつひとつ、
というのが、生きるよろこびにつながっているのだと
わたしは信じているんです。
「結果」も大事だろうけれど、
何より「過程」を愛しく思うのは、
そんな気持ちからかな、と。

八重桜や木蓮が、
ふわっと見えました。
「見せたかった」と云っていただくのが、
どんなにうれしいか。


投稿: ふみ虫 | 2014年4月21日 (月) 18時34分

まさこさん

いらっしゃいませ。

最近スカートをはく機会がふえました。
そうしたら、だんだんわくわくしてきて、
ワンピースもいいなあと思ったりしています。
それで、スリップ!

いいものがほしいなあ、「なか」もしっかり……と
考えていたところです。
思えば、中学に上がったばかりのころ、
ちきちく自分で縫ったのが、スリップとの縁のはじまり。
袖ぐり襟ぐりはまつり縫い。
裾のレースも手で縫いつけました。

実直で、やさしいスリップだったなあ。


投稿: ふみ虫 | 2014年4月21日 (月) 18時40分

焼き海苔の の さん

それ、素敵過ぎ。
まったき旅ではありませんか。

銭湯、定食屋、お母さんのビールは、
たしかに子どもを育てますね。
そんな気がしてきました。

投稿: ふみ虫 | 2014年4月21日 (月) 18時42分

スリップとの出会いが中学生の頃だったのですね。
わたしは高校(女子校)の頃だから、ウン十年前になります。最初は地味なのを選んでいたのですが、背中にレースのあるのを友達が着ていて、わたしも着るようになりました。何か「大人になった」ような気分でした。校則に「スリップ着用のこと」などというのがあったような・・・・(うろ覚え)

投稿: まさこ | 2014年4月21日 (月) 20時02分

まさこさん

きょうは、レースみたいな夢を
見られるといいなあ。
このところ現実的な夢ばかり見ていたので。

おやすみなさい。

投稿: ふみ虫 | 2014年4月21日 (月) 22時00分

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