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2016年5月24日 (火)

ふと、思い出して…… 。

 気がつけば、日中ガラス戸をあけ、網戸姿で暮らすようになっている。
 網戸越しの風が、レースのカーテンを揺らす。
 ことし初めて、蚊取り線香も焚いた。
 夏も近い。そう云えば、先週お目にかかった中学校の校長せんせいが、「夏休みまであと66日」と云われていたっけ。

 風に揺れる感慨のなか漂っていると、目の前にチョロがいた。

「チョロ」
 どうやら、居間の網戸に前脚をかけて引き開け、入ってきたものらしい。読者の皆さんのなかには、チョロと聞いて、ああ、あの子ね、と思い当たるおひともあろうけれども、ここであらためて紹介しておきたいと思う。
 3年前の5月はじめ、近所で火事が起こった。
 わたしの家もあわや……というところまで火は近づいたのだが、類焼をまぬがれる。ところが隣家は火と水によって、家が家でなくなってしまった。
「これからともかく、近くのビジネスホテルに泊まりに行きます。心配なのはチョロちゃん(家族がちゃん付けで呼ぶのに、わたしたちははじめから呼び捨てであった)のことなのです。落ち着くまで預かっていただけないでしょうか」
 焼けだされた夫人は、そう云った。
 そう、チョロは猫なのだ。
 ソマリという種類の、なかなかどうして由緒正しい毛並みのうつくしい雄猫だが、ちょっと臆病であるとのことだった。
「もちろん預からせていただきます」
 と云いながら、そのときの隣人の潔さを敬(うやま)わずにはいられなかった。火事には遭ったが、みんな無事であり、チョロのことだけが心配ですという、おっとりとしたもの云いは、忘れられない。
 火事と放水を経験したチョロはおびえきっていて、キャリーカートに入れられ、抜き差しならぬ様子でやってきた。
 すぐと馴れるはずはない。わたしたちは見て見ぬふりを装って、放っておいた。近づくと、身を弓形にまるめて毛を逆立て、シャーッと唸り声を上げる。そのからだには火事の煙が染みこみ、焦げ臭い匂いがした。
 結局、隣家を直す半年のあいだ、チョロはわたしたちと暮らした。
 家がすっかりきれいになって家族が戻ってきた日、チョロをかえしたときはさびしかった。チョロのほうでもさびしかったのか、たびたび自分の家を抜けだして庭づたいにやってきては、うちに入ろうとした。だが、〈家に帰る〉ことを理解させるべく、入れてやらなかった。そのときがいちばん辛かった。
「家のことがちゃんとわかったら、またおいで」
 とチョロと自分自身に云い聞かせた。

 それから3年がたった。

 そのあいだには、チョロと庭で遇うこともあったし、そこでちょっぴり遊んだりすることもあった。ごくたまに家に入ってきても、うろうろしてまたすぐに出て行ってしまう。だが、そんなときの、この家のことは知っているんだという佇まいは何ともかわいく思えた。
 さて、本日午前中のことだ。
 わたしが仕事をしていると、机の下に動くものがある。
「チョロじゃない。どこからはいってきたの?」
 と声をかけると、シャーッと声をたて、挑むかたちでわたしの足に前脚をからめようとする。
「ああ、網戸を開けたのね」
「シャーッ」
「そんな声を出すなら、来なければいいのに。なにさ、ふん」
 こちらも相当に大人げない。
 しかし内心はうれしくてたまらず、したいままにさせた。ひと仕事終えて、目を上げると、居間の端にチョロがまるくなっている。その様子を盗み見ているうち、3年の歳月が消えた。チョロが当たり前の顔をして、そこらにまるまっていた頃に戻っている。
 どうかしたのだろうか、チョロは。
 さびしくなっちゃったのかしらね。
 いや、いま聞いてみたところで、チョロは面倒くさそうにこう云うだろう。
「ふと、思いだしたの」

 チョロは何も云わずに目を閉じており、それはわたしの想像だ。

 ふと思いだしただけでも……いい。猫ならぬわたしたち人間にもそういうことはあって、ふと思いだしたことが場面転換をしてくれたりするのだもの。

Photo

このあいだ見ていただいた庭の木いちごの実を、
あつめにあつめてジャムにしました。
手前に置いたのはマッチ棒ですから、
大きさをわかっていただけるでしょう?
小さな瓶です。
これにいっぱいになるほどの少量でしたが、
できてみたらうれしくて、うかれました。
こういうのも、場面転換だなあと思いました。

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「日記」カテゴリの記事

コメント

ふんちゃん、みなさま、こんにちは。

あれからもう三年になるのですね。
ふんちゃんやご家族もまたかわったでしょうし、ぼくもまたかわりました。いろいろ。
かわったり、かわらないところもあったり。
別れは終わりではなく、関係性の変化だというようなことをふんちゃんは言っていましたね。
縁っておもしろいですね。


投稿: 佐々木広治 | 2016年5月24日 (火) 10時26分

ふみこさま、みなさま。

ふと思い出して。。賢治さんの詩を書かせてもらったのが
4月はじめ。
そしてなんと本郷教会の新しいオルガンの音が鳴ったのが
3月末。

なんだかボーっとしたままの私に新たなスイッチが。。。
93年間なかったオルガンが再びそこに戻ってくるまでの
人々の思いがきっと私に何かをつたえてくれたのかなあ。。

題名まちがえちゃったけど賢治さんもこれで
ゆるしてくれるかなあ。

いただいた資料や
偶然出会った方から教えていただいた本を読みだしたら
またおもしろい賢治さんの一面が。。
上京して半ば強引にチェロをならったというエピソードとか
なんだかくすっとやんちゃなところ。いいなあ。

すいません。まだぼっとしているもので。。
一向さっぱりわからない内容もいいですよね。
読んでくださりありがとうございました。
スイッチきりかえられそうです。
ふみこさんちょろちゃんいいな。るらちゃん家出中。

投稿: 真砂 | 2016年5月24日 (火) 11時37分

ふんちゃん皆様こんにちは。

チョロちゃん元気そうでよかった。
私達にとっても小さなお友達のような家族のような存在のチョロちゃんです。

さて、私の最近の近況を。
私の専属の仕事は後輩に譲り
私はほぼ裏方作業よろず屋のような仕事になりました。

表のきらびやかな仕事をこんなに早くしている後輩をうらやましく思いますが
優秀ですばらしい子達なので
この子達がチーム全体がよくなるなら

私は影の功労者として頑張ろうと。

そしてサポートしたり助けたりする存在になろうと思います。


そして集中して電話番をさせて頂くことになりました。
少しは認めてもらえたんでしょうか。

投稿: たまこ | 2016年5月24日 (火) 12時47分

佐々木広治 さん

縁のおもしろさは、
尽きませんね。

苦みのある……、
せつなさのある……、
哀しみのある縁にも、
そっと感謝しながら、前を向いてすすみたいなあというのが、
いまのわたしの気持ちです。

(一度は感謝して)きっぱりと
忘れる縁も、あります。

投稿: ふみ虫。 | 2016年5月24日 (火) 15時03分

真砂 さん

もったいないから、
そんなにさっさとスイッチを切り換えなくて
いいのでは?

わたしも、ほほおと、たのしいです。

宮沢賢治と自分の縁を考えろと
呼びかけていただいているようでもあるんです。

皆さんも、そうなんじゃないでしょうか。

投稿: ふみ虫。 | 2016年5月24日 (火) 15時05分

たまこ さん

〈よろず〉というところがすごい!です。
裏のように見えて、それが表であったり、
表のように見えて、それが裏であったり。

仕事というのは、どれもこれも、
見えているようではありませんものね。

あら。
ひとだってそうじゃありませんか?
誰も、見えてるようには生きていません。ね。

投稿: ふみ虫。 | 2016年5月24日 (火) 15時07分

ふみさまみなさまこんにちは~~

母がついに自宅から20分のリハビリ専門病院に転院してきました!!
往復2時間のドライブからも解放されやれやれとおもいきや、みえないおつかれがたまったのか、ものすごい皮膚トラブルが私にでてしまい、
週1回待ち時間2時間から3時間の近所の人気皮膚科さまに通っております。ビックサンダーマウンテンじゃあるまいし50人、3時間の待ち時間は本当に笑っちゃうのですが、でも、この際ついでに読みたくてもなかなかお時間がとれなかった文庫本を握りしめウキウキ通っております。(笑)
あまり学がないものでみなさまのおすすめしてくださる本には届かず、パパさん文庫から拝借した、はやりものの小説達ですが、思いっきり世界に入り込んでドキドキしたり、にやけたり、至福の皮膚科通いになってります~~

我が家にも母が飼えなくなってしまったおネコ様と、もともと買っていたおネコ様2匹。チャトラのちゃちゃまる、顎が黒い黒白八割れの次元、2匹ただいまそれぞれリビングベストポジションでお昼寝中。
2匹とも保護ネコさんで、血統はない和ネコちゃんですが、来た当初はシャ~~~ばかりお二人さんも今ではデレデレな家族でございます。

ああ、こんなおしゃべりしている間にあと15分でお仕事開始。
今日はこれから20時まで仕事させていただいた後に、30分で夕飯をかっこんで21時から近所の音楽教室に娘のエレクトーンレッスンの送迎でございます。帰宅は22時半・・。本当にビックサンダーマウンテンばりの人生ですが、みなさまとの時間でほっこりタイムいただいております。(皮膚科でも読書につかれたらスマホからこちらにお邪魔して( ̄▽ ̄)ニヤリ。)

チョロちゃんのお話し読んだらどうしてもおしゃべりしたくなっちゃってかけこみかきこみ(笑)でございました。
ではまた~~~シャ~~~

投稿: おきょうさん | 2016年5月24日 (火) 15時28分

おきょうさん さん

みんなを代表して、聞いちゃいます(直球)!

そんなに辛いからだを抱え、
事情も相当なものなのに、
どうしてどうして、おきょうさん、そんなに愉しそうなのー?

ビッグサンダーマウンテンに、
現実に乗ることになったなら……。
ひとはたいてい、逃げ腰になるというのに。
おきょうさん さんのおたよりを読んだわたしたちは、
しんどい現実も、
並大抵でない事情も、
できれば避けたいそれやこれやも、
乗っかってみたくなります。

そしたら、何かを破れそうだもの。
そしたら、自分の困りごとを克服できそうだもの。
そしたら……。

明るい気持ちで〈こと〉に当たれたら、
何かが変わるね。

投稿: ふみ虫。 | 2016年5月24日 (火) 20時27分

ふみこさま みなさま こんばんは。

ここ数日、お月さまを見上げるのが楽しみな夜空が続いていましたが、しばらくはお預けになりそうな天気予報です~残念!

ふと、思い出す。。。って、考えてみれば侮れないことばかりだな。。。って思いました。

ふと、思い出す。。。ことがあるということはシアワセなことかもしれないなぁ~

ソマリなんですね!チョロさん!
落合恵子さんの「ぼくはぼくでいい」という本があります。
その主人公(ネコ)がソマリなのです!

あ。「ぼくはぼくでいい」も、ふと思い出した侮れない1冊です。

投稿: かえるのしっぽ | 2016年5月25日 (水) 18時50分

かえるのしっぽ さん

〈侮れない〉以上の、
忘れられない、忘れたくない、
大事な1冊なんですね。

おしえてくださって、ありがとうございます。

チョロはあれ以来、
やってきませんが、
昨夜は庭でけんかした模様。
朝、小さな植木鉢がふたつ倒れていました。

投稿: ふみ虫。 | 2016年5月26日 (木) 07時06分

ふみこさま、おはようございます。

嬉しいお言葉に甘えさせていただいて。。
大好きがぐるぐるつながって。。
(お時間ある時におよみくださいねー)

さらに賢治さんパイプオルガンのつながりが。。
1931年に再度神田に上京して滞在した旅館は
1987年に建てられた「カルザスホール」になり
賢治さんが滞在した部屋はちょうどパイプオルガンがあった
場所なんだそうです。惜しくもこのホールはなくなりましたが。。

でもそこで感じた大切な何かを温かな記憶をぬくもりを
忘れたくなくて書かれたのが、以前かかせてもらった
小池昌代さんの「弦と響」だとわかりました。

なんだか私のいろいろ大好きがつながって不思議です。
やっぱり、ふと思い出したことを、ここに書いたから
みつかったんだとそう思います。
大切な何かを伝えていく、自分のできることで。。
わたしもそうしようと思います。
本当に本当にありがとうございます。うれしくて。。
ふみこさんの広場大好きです。

投稿: 真砂 | 2016年5月26日 (木) 08時45分

ふんちゃん

 あれから3年も経っていたのですね…。
 そんなに経っているなんて、びっくりしました。
 火事のお話、チョロちゃんのこと、ついこないだのような気がしていました。
 そして…、いつも思うのですが、ふんちゃんの猫さんやお花さんたちとの距離感がステキ。
 大事に思っていることが、伝わってきます。
 ぽわ~ってあったかい。

 今日は、朝から2番目ちゃんと戦いです(^^;)
 運動会の騎馬戦がイヤで学校行きたくない病の娘でした(^。^)
 体が小さくて華奢なので、持ちこたえられないんだそうです。
 それでもいいじゃないか~という私ですが、
 それではだめだという娘…。
 どうしようもなくなって、今朝は大泣きしていました。
 今日は、休んで本番だけにしちゃえば?と思った私ですが、
 夫は、そんなのただの逃げだからちゃんと行くように!と娘に言い、
 大泣きです。
 今は泣き疲れてソファーで寝ています。
 学校に電話したら、先生たちも何となく気づいていてくださって…。
 今日のうちのどこかで学校に一緒に行って、娘が先生と話すことを目標にしました。うまくなくても、会って話をしようとすることが大事な気がして…。
 今回は、騎馬戦だったのか~と分かるまで、時間がかかっちゃいました(^^;)
 
 そしてそして、5番目ちゃん。
 ついに昨日、初めてうちに遊びに来てくれました。
 乳児院の職員さんと一緒に。3時のおやつを食べにくるということが目的でした。
 最初は、小さな目にいっぱい涙をためて泣こうかどうしようか…でした。
 乳児院と病院くらいしか知らないので、「家」に入るのをドキドキしてしまうことが多いんですよと職員さんは言っていました。
 4番目ちゃんが一緒にいて、遊んでるうちにノリノリになり、そのうち3番目ちゃん2番目ちゃんも帰ってきてみんなで遊んでいました。
 小さな焼きおにぎりを2つと薄く切ったりんごを食べて帰りました。
 初めて食べてくれたおやつは、小さな焼きおにぎり。
 うれしかったなぁ~(*^。^*)
 次は、お昼ごはんを食べに来てくれることになっています。

 こうして書くと、日々、満載の私たち。
 本当に、おきょうさんのお話を伺ってると、元気がもらえます。
 私も、毎日、存分に愉しもう!!
 今はね、「とと姉ちゃん」にもずいぶんと励まされているんです(^^)

投稿: もも(^-^) | 2016年5月26日 (木) 09時38分

ふみこさま、みなさま

すみません。また間違えましたー
「カザルスホール」です。

チェロの神様、パブロ・カザルスさん
読んで下さった皆さん失礼しました。

このことを書いてくださった横田庄一郎さん
「チェロと宮沢賢治」ゴーシュ余聞(音楽の友社)
にも大変感謝。
(ふうー。朝から失礼しましたー。いつもだけどね。。)

投稿: 真砂 | 2016年5月27日 (金) 09時35分

真砂 さん

おはようございます。

なかなかおたよりを書けなくて、
もどかしい気持ちでおりました。
お許しください。

そのつながりは、
まだまだ彼方にのびてゆき、
そうしてとうとう自分にもつながるんだと
感じています。

ここへ訪れてくださる皆さんは、
少なからず〈いま〉そんな感覚を持っておられるのでは……?
と思ったりしています。

投稿: ふみ虫。 | 2016年5月28日 (土) 07時03分

もも(^-^)さん

ももちゃんが「騎馬戦」にたどり着けたこと、
すごい!と思いました。
それはある意味チャンスですね。
ふたりで歩きまわりながら……遊んで、話して。
(おそらくわたしなら、学校は休ませて
ぶらぶら遊ぶと思います。あはは)。
今回「騎馬戦」をきっかけに、
いろんなことがわかるといいね。
2番目ちゃんのことはもちろん、
ももちゃん自身のこともね。
2番目ちゃんに打ち明けてみればいいですよ、きっとね。

5番目ちゃんのちっちゃなおむすび、
いいな、いいな。
なんてあたたかい、おやつなんでしょう!

投稿: ふみ虫。 | 2016年5月28日 (土) 07時08分

真砂 さん

へええ。
『チェロと宮沢賢治——ゴーシュ余聞』という本、
読んでみたいです。
武蔵野市には、楽器を練習する子どもがたくさん
いるんです。
早朝練習を励む吹奏楽団がたくさん!

そこにサックスを持って加わる校長せんせいの
おはなしも、先日聞きました。
音楽は、いろんな世界の鍵なんだと
あらためて思わされています。

投稿: ふみ虫。 | 2016年5月28日 (土) 07時12分

ふみ虫さま

5月にしては
蒸し暑く、もう梅雨が
そこまで来ていそうですね。

木いちごのジャムの瓶に
乗っかるその小さなのは
ボタンかな?
かわいい(*^^*)

ふみこさんの
距離感、付かず離れず
節度を持って…ですね。

そうそう
変化の話です。

変わらずに変わる…
「自分は変わらずに志を持ち
周囲の変化は柔軟に考え受け入れる」
というのはどうでしょう?!(*^^*)

投稿: 寧楽 | 2016年5月28日 (土) 16時19分

ふみこさん、みなさん
こんばんは。
お仕事が始まり、最初のお給料をいただきました。
私としては、週に数回、ほんの数時間、楽しく過ごし、わからないことは優しく教えて下さる方達がいて、間違えたり失敗しても、大丈夫ですよーと穏やかにフォローしていただき、
これでお給料をいただいてもいいものか。。。と思っています。
優しい先生達に囲まれた、ゆったりした実習に通っているようなものだなあと思います。

いやいや、甘えてはいけない、なんとかお役に立たなければ
大して何もできない私だからこそ、出来ることはないだろうか
単純な作業でも間違える私だから、確認確認で、心を込めてやろう(それでも間違えます)
質問はまとめて聞けるようにまとめておこう

などを心においています。

自分の、鍛えてこなかった部分や、育っていない部分に目を向けることにもなり、
この年になって!とあきれる気持ちと、今気がついてよかったね、と自分に語りかける気持ちと。

今の私の心がけがどこに繋がっていくのかわかりませんが、お仕事させてもらえる場所があるのはありがたいことだという気持ちをカンテラに、職場の階段を「ありがとうございます」と唱えながら上がっています。

投稿: cohata | 2016年5月28日 (土) 22時14分

寧楽 さん

瓶のふたにくっつけたのは……、
そう、ボタンです。

これは、わたしのたのしみのひとつです。
ボタン屋に出かけてゆき、
ひとつ、ふたつと、めずらしいものを探して
買っておきます。
足のないボタンを選んで、ボンドで空き瓶の
ふたにつけるだけの、たのしみ……。

寧楽さんの〈変化のことば〉、
手帖に書きつけました。
前に書いてくださった
「変わらずに変わる」ということばを
わたしなりに分析していたのですが、
寧楽さんの〈解析〉までには届きませんでした。

届かなくても、
おしえられる〈場〉のあることがありがたいです。


投稿: ふみ虫。 | 2016年5月29日 (日) 06時27分

ふんちゃん

 報告です…。
 2番目ちゃん。
 あの日…トイレに立てこもったあの日。
 5、6時間目にある騎馬戦の練習がイヤで大泣き、大暴れをして、
 そのままふて寝をしました。
 起きても、ず~っとむっつりした浮かない顔。
 お昼ごはんも食べずに、じっと前を見ていました。
 「学校に行くのか行かないのか…、選ぶのは自分だよ」と私は言いました。
 「逃げても、それはそれでいいと思うし、頑張ってもいいと思うし、あとは自分で決めるんだよ」と。

 そして…2番目ちゃんは、
 赤いランドセルを背負って「行く!」ときっぱり言い放ちました。
 お昼休みの時間です。
 お昼ごはんも食べずに行くというので、そのまま送って行きました。
 「ひとりで行くからいい…」と言うので、私は玄関で2番目ちゃんを車から降ろしました。
 その後ろ姿を見て、ちょっと振り返って小さくうなずいた顔を見て、
 今度は、私が涙が出そうになりました。
 がんばりました。

 昨日は、その運動会。
 担任の先生は事情もわかってくれて、その時になって体調を見ながら、無理ならサポートだけに回りましょうと言ってくれましたが、2番目ちゃんは小さな華奢な体で大きな子を下で支え切りました。
 本当に涙がにじむ運動会になりました。
 またひとつ、大きくなったなぁでした。
 養護教諭の先生が、声をかけてくれて「大きなことにぶち当たったら、屈するということも学ばないと…。次の課題ですね。私もそうだったから、わかる気がします」とにっこりしてくれました。
 本当にそうだなぁ…です。
 うまくやれない自分も認めてあげられるようになりますように…。
 今回のことで、娘とともに学びました。
 振り返ると私自身もそうです。
 “自分の身の丈を知る”ということが、今年の大きなテーマの一つに加わった気分です。
 自分の身の丈に合ったことを丁寧にやっていきたいです。

 ふんちゃん。
 2番目ちゃんは、小さいけれど大きな人になりました(^^)

投稿: もも(^-^) | 2016年5月29日 (日) 20時15分

ふみこ様 おはようございます

「ちょっと 今日は 立ち寄ってみるか」
ふみこさんの家は そんな風に キョロにとっては
気を使わなくていい 場所になっているんですね

「特に理由はないんだ
 ちょっと 懐かしくなってね
 寄ってみたってわけさ」という感じかなぁ・・・と
想像したところで 久しぶりに
ルドルフとイッパイアッテナを読み返したくなりました。

ふみこさん 札幌もようやくそちらの気温に追いついてきました。
いい季節です。
木の緑を見ては 「ありがとう」
野の花を見ては 「ありがとう」
気持ちのいい風が吹いて来たら 「ありがとう」と思っている自分に
なんだか 苦笑します。

投稿: えぞももんが | 2016年5月30日 (月) 05時09分

ふみこさま。

こんにちは。
昨日、朗読会を無事終えました。
ふと、思い出して来てくれた、友だちや、ふらりと立ち寄ってくれたおじさまなど、とても、うれしく楽しいひとときでした。
雨女のわたしは、やっぱり雨でしたが、わざわざ来てくれたみなさんに、ありがとうの気持ちでいっぱいです。

また、来年もしようと、話し合っています。
ちょっとでも、来てよかったと思っていただけるように、がんばりたいです。

これから、またふつうな毎日になりますが、ちいさなしあわせをみつけながら、お話を書きためていきたいと思います。

では、またぁ。

投稿: こぐま | 2016年5月30日 (月) 15時53分

もも(^-^)さん

さすがです。

わたしの想像をはるかに超えた現実が
生まれています。
感心しました。

屈するね。

なるほどそうか、と
そこにも感心しました。

ももちゃん、おめでとう!

投稿: ふみ虫。 | 2016年5月31日 (火) 08時56分

えぞももんが さん

「ありがとう」
「ありがとう」
と云いながら歩いている えぞももんがさんに、

ありがとう、を云いたいです。

ありがとうありがとう。

投稿: ふみ虫。 | 2016年5月31日 (火) 08時59分

こぐま さん

朗読会が、すばらしいひとときになったこと、
おめでとうございます。

そこにいたかったです、つくづくと。

来年も再来年も、開いてください。
いつかは、うかがえるかもしれませんもの!

投稿: ふみ虫。 | 2016年5月31日 (火) 09時00分

cohata さん

お返事おそくなって、ごめんなさい。
すばらしいお知らせのおたよりでしたのに。

すぐと書いて、ポチッと送信したのですが、
異次元にいってしまったみたいです。

初穂、おめでとうございます。
わたしまで、じーんとしてしまいました。
cohataさんの心身と時間を、
その一所けん命を捧げているのですもの、
堂堂としていなけりゃ。

やさしく堂堂としていればいいんです。
あたらしい道が、つながってゆきますね。

投稿: ふみ虫。 | 2016年5月31日 (火) 16時39分

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