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2017年1月17日 (火)

この道は……

 年明けから、暇をみつけては、今野敏の「隠蔽(いんぺい)捜査」シリーズ(新潮文庫)を読んでいる。昨年、友人でもある大先輩O氏に紹介されて「任侠」シリーズ(中公文庫)を読んだのがはじまりで、今野敏の世界にはまりこんでしまった。
『任侠書房』『任侠学園』『任侠病院』とたてつづけに読んでいたときは、ヤクザ(今時めずらしい任侠道をわきまえたヤクザである)の、現在は警察庁および警視庁第二方面大森署の、〈仕事世界〉に引きこまれている。
 5年前までは、自由業一本で生きていたわたしが、武蔵野市の教育委員を任命されてから、役所がどういうところであるかが、少しわかってきた。役所では形式が整っていなければほとんど何事も認められないから、とんでもない手間と待ち時間とがわたしにも課せられる。そんなところから、かつてよりも組織の〈仕事世界〉がぐっと近くに感じられるようになったことも、いまの読書につながっているのかもしれない。
 それに、今野敏の「隠蔽捜査」シリーズは、〈仕事世界〉にとどまらず、家族の有り様(よう)を描ききっている。シリーズ第一作『隠蔽捜査』の解説にも、「実に新鮮な警察小説でありながら、同時に感動的な家族小説でもあるのだ。たっぷりと堪能されたい」(北上次郎)とある。……そのとおりだ、と思う。
 主人公竜崎伸也は、組織の論理と闘い、人間関係に揺れながら、決然として守るべきものを守る人物である。どんなに危うい局面にさらされても、それは変わらないのだ。そんな男の妻は、家のことは自分に任されているのだという立場を貫いて、夫に向かって「国のために働きなさい」と云ったりする。
 
 ことしの正月、明けてすぐにわたしは仕事をすることになった。

 暦の具合もあって、そういうめぐり合わせになったのだが、ばたばた動きまわったり、頭を抱えたりしているうちに1週間が過ぎていた。
 1月7日の朝だった。
 朝の仕度をと思って階下に行くと、鍋のなかに大根と青菜のおみおつけができていた。
 夫が、
「きょう七草だから、つくってみたんだ」
 と云う。
 ……七草、忘れてた。
 粗忽者のわたしに、そんなことはめずらしくないのだが、鍋に七草おみおつけができていたこと、それをつくったのが夫であったとことに驚く。
 このひとといっしょになった頃は、わたしも「隠蔽捜査」シリーズの竜崎の妻のようだった。夫はときどき掃除をしたり、日曜大工をしてくれはしたが、台所にはほとんど入らなかった。撮影の旅に出たり、海外の映画祭に出かけるときには、荷物の仕度はすっかりわたしがしたものだった。
「鞄のなかに、石ころが詰まっているかもしれないわよ」
 というようなことを云いながら旅行鞄を手渡し、家から送りだしていたのである。
 それが、いまはどうだ。
 その日が七草にあたることをおぼえていて、大根と青菜で七草風のおみおつけをつくることを思いついて、つくってしまうのが夫だなんて。
 少しばかり申しわけなく思いながら、ゆっくり歩いてきた道をふり返っている。これほど(家に)居たがりのわたしが二足のワラジを履くようになり、外での仕事もふえたため、だんだんに夫とのあいだに家事の分担ができたのだ。そんな道のりの途中、夫が料理の腕を上げたこと、段取りをつけて家事全般をこなすようになったことに気がついてはいた。旅や出張のときも、わたしは仕度に手出しも口出しもしなくなって久しい。
 家のことを昔ほどにはできなくなった焦りも、さびしさを感じずにすんだのは、夫とふたりでゆっくり歩いてきたからだ。
 この道はどこへつづいてゆくのだろうか。
 そんなことはわからない。
 わからないが、人生の分担がかなったことには……感謝しなければならないだろう。

W_2

1月11
鏡開きの日、夫が餅を食べやすい

大きさに切りました。
W_3

そしてわたしが、それを汁粉に……と
書きたいところですが、
夫のははが、小豆を煮て届けてくれました。
いつも「好きな甘さにしてね」と云って
無糖のものをくれるので、味つけだけは
わたしがしました。

〈ふみ虫舎番頭より〉
真冬らしい寒さになりましたね。
まだまだ山本ふみこの新刊『家のしごと』(ミシマ社)
の注文をふみ虫舎で受け付けております。
サイン本に山本ふみこ画〈切り株シリーズ①〉の
グリーティングカード(二つ折り/封筒付き)を添えてお送りします。
ご希望の方は、下記メールアドレスにお申し込みください。
yfumimushi@gmail.com(注文専用)
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明記してください。代金は、本の到着後、同封の用紙にある
指定の口座までお振りこみをお願いします。
 

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「日記」カテゴリの記事

コメント

ふみこさま、みなさま

おはようございます。
雪は降らないけど、冷え込んだ昨日の朝も
霜柱くん3センチもあってすごいねと褒めた後
子供が見てないか確認して「サクサク。。サクサク。。」の道
楽しんだりしてます。

いろいろ大変だったから娘に心配させないように
いろいろな用事を守りに回って引き受けていた時より
思い切ってやれることは今やるってとびこんでから
のほうが私が生き生きしてるから夫とも娘とも
「楽しそうでいいねー。ジャンジャカとかタッタッタターとか。。。」
なんて上手くいって不思議です。

でも転機は向こうからやってくる感じがしました。
スーッと5月位からどうぞって。。道がみえてきて。

でもうちは夫料理やらないから工夫してみまーす。
ふみこさんみたいに丁寧にメモをわたしてみようかな。
うんいいかもしれないです。

投稿: 真砂 | 2017年1月17日 (火) 10時30分

ふんちゃん皆様こんにちは。
今年も改めましてよろしくお願いいたします。

旦那様のお話書くときのふんちゃん
失礼かもしれませんが
なんだか照れ隠しの ようなものが
混じっていて可愛いらしいです。

私、白状すると5年ほど前の学生の時
お昼をみんなと食べることがうまくいかず、ずっとそれから逃げてきました。

でも1週間ほど前
思い切って向き合ってみました?

思っていたほどすんなり行ったこと。
皆様の受け入れてくれた優しさ。

そして呪縛?から逃げ出した
自分を褒めてあげたいです!

投稿: たまこ | 2017年1月17日 (火) 18時54分

ふみこさま みなさま おはようございます

先週から続いていた寒さや大雪もひと息ついたようです。
寒さも雪も続きますが、ふと気がつけば夕方暗くなるのが遅くなっています!
確実に春が近づいている感じがして、ちょっとうれしい♪

話題になっている映画「この世界の片隅に」を観てきました。
この映画の感想とは違うのですが、映画の中で「選ばなかった道は観終わった夢のようなもの」というような言葉がありました。
とても心に残っています。
観終わった夢はいい夢なのか、よくない夢なのか。。。

今週の「この道は…」を読んで、「道程」という詩を思い出しました。
ちゃんと読んでみようと調べてみたら、私が覚えていたのはほんの一部分だったことにびっくりしました。

私たちの道はどういう道なのだろう。。。一歩ずつ一歩ずつです。

投稿: かえるのしっぽ | 2017年1月18日 (水) 09時01分

ふみこさま、みなさま
遅くなってしまいましたが、昨年もほっとする時間をありがとうござい
ました。
今年もよろしくお願いいたします。

家事の分担、苦手です・・・
と書き始めて、あれこれ考えていて、はっと気がつきました。
ざっと掃除はしていますが、しっかり掃除は主人が定期的にしてくれるの
でした。
自分で抱えがちな私だと思っていましたが、主人に助けてもらっている
こと、結構ありました・・・!
感謝の気持ちが足りないですね、反省です・・・
でもだんだん任せることができるようになったのかな、と嬉しくもなりま
した。
主人に手伝ってもらうと、私は主人の仕事を手伝えないなあと申し訳なく
思います。その分、自分がやるべきこと、自分にできることを考えないと
いけないなあと思いました。

感謝と思いやりの気持ちを忘れないように、私も歩んでいきたいです。

投稿: きんもくせい | 2017年1月18日 (水) 09時53分

ふみこさま。

こんにちは。
私、主人の旅行かばんの荷物を準備したこと、一度もありません。
主婦だけど、主人も自分のことは、自分でやってくれています。
そうじは、私が担当ですが、料理は主人の方がおいしいくらいです。
おかげで、私は、好きなことをしています。
もうすぐ結婚記念日です。
主人が、すね肉のシチューを作ってくれるそうです。
たのしみ~。

では、またぁ。

投稿: こぐま | 2017年1月18日 (水) 14時14分

ふみこ様

わたし、昔はもっとまめだったような気がします。
かいらしかったというか・・・
夫はお誕生日とか結婚記念日とか何もしない人です。
わたしだけが何かを表現する時代が
しばらくあったのですが、
だんだんみじめになり、寂しくもあり、
わたしも何もしないことに慣れていくようにしました。
どんな日も普通の日になってしまって
30年くらいたったころでしょうか、
ちょっと口喧嘩をしたり、
沈黙の戦いをしたりした後に
夫がお肉を買って帰るようになりました。
薄切りでもこま切れでもなく塊、
ステーキっていうのを。
わたしの目がキラリンと光ったのを
見逃さなかったのでしょうね。
(まるで猛禽類のカップル!?)
ケーキでもなく花束でもなく
暗黙のごめんなさいはステーキと定着。
いつの間にか賢い時間に行くとシールが貼られ
買いやすいお値段になることを知ってから
ステーキだけでなく、他のものも
わたしよりお買い物上手に変身しました。
こうやって自然にやれることを分け合っていくんですね。
「こうじゃないといけない」が
ホロホロと落ちていくのって気持ちいい、
楽やし^^

投稿: ゆるりんりん | 2017年1月19日 (木) 10時04分

ふみ虫さま

写真をみて
おぜんざいを食べたくなりました!

人と人が
暮らしていくって
ほんとにさじ加減
難しいですね。
家族でも 個 なのだから

いろんなことがあって
痛感しています(^^)

長い間に築きあげるもの
夫婦でも親子でも
信用すること
信頼すること

生きるって…(*^^*)


投稿: 寧楽 | 2017年1月19日 (木) 11時05分

真砂さん

わかるなあ。
思いきってはじめるのがいいですよね。
その前夜というのにも、
もちろん意味はあるけれど。

「案ずるより産むが易し」
というのは、たしかに……。ね。

投稿: ふみ虫。 | 2017年1月19日 (木) 11時22分

たまこ さん

お昼をみんなと食べたくない。

というのは、わたしもそうです。
独立を決めたときの動機の、
それも重要な動機のひとつがそれでした。

たまこさんも、それができるようになったことは
すごいけど、そういう自分の性分も大切にしたら
いいと思うんです。


投稿: ふみ虫。 | 2017年1月19日 (木) 11時26分

かえるのしっぽ さん

「道程」って、
高村光太郎の……?

先の知れぬ道を、
歩いてゆくんですね、わたしたちは。
そうして道ができてゆく。

ああ、なんだか、気が引き締まる思いです。
ありがとう、ありがとう。


投稿: ふみ虫。 | 2017年1月19日 (木) 11時31分

きんもくせい さん

感謝の気持ちを伝えたり、
讃えたりしないことが、
ひとに仕事を振れない、まかせられない原因を
つくりますものね。

わたしね、
夫の料理なんかは、褒めちぎります。
夫に伝えたいことばでもあるのですが、
何より自分のために。

投稿: ふみ虫。 | 2017年1月19日 (木) 11時33分

こぐま さん

いいなあ、
すね肉のシチュウ。

すね肉というところにも、
惹かれます。

投稿: ふみ虫。 | 2017年1月19日 (木) 11時34分

ゆるりんりん さん

ダーリン、抜群のセンスだと思います。
喧嘩のあとにステーキ。

なんてステーキ。

このはなしは、夫にも子どもたちにも
伝えなければ。
ひとが生き抜く知恵でもあるわ!

投稿: ふみ虫。 | 2017年1月19日 (木) 11時37分

寧楽 さん

ほんとうにね。

そうして、
安定の関係(と思えるもの)でも、
波がありますよね。

関係が、どうも低調だというときには、
おとなしくしながら、
自分のことに一所けん命になればいいんだと
思うようになりました。

投稿: ふみ虫。 | 2017年1月19日 (木) 11時39分

ふみこさま みなさま こんばんは

今日は穏やかな一日でした。
車道に雪がないとホッとします~でも、明日からはまた雪マーク?!

「道程」は高村光太郎のです。知っていたものではなくて、どうやら初出のようです。
私もこの度検索して初めて知りました。

今日も夕方になりました。
昨日からまた1歩分道が伸びたのでしょうか~後退したような気がしないでもない大寒の頃。

投稿: かえるのしっぽ | 2017年1月19日 (木) 17時11分

かえるのしっぽ さん

こちらも、きょうは、
何かが降りだしそうな、朝です。


投稿: ふみ虫。 | 2017年1月20日 (金) 10時43分

ふみ虫さま、みなさま、こんにちは。

読んでいて、ほんとうにそうなのかなぁ、とおもいました。

家のことを昔ほどにはできなくなった焦りも、さびしさを感じずにすんだのは、夫とふたりでゆっくり歩いてきたからだ。

そうはっきりとしたものではなくとも、焦りのようなもの、寂しさのようなものは、あるのじゃないか。
それはうっすら下味のような、味わいになっているような気がされますが、全くの的外れかもしれません。

ぼくは最近、積ん読していた幸田文を、夢中になって読んでおります。
いまは『きもの』を読んでいて、和製赤毛のアンではないかと楽しく読んでいます。
お会いしたかったなぁ。
ふみ虫さまはお会いしたことがあるのですよね。
うらやましい。

投稿: 佐々木広治 | 2017年1月20日 (金) 13時13分

佐々木広治 さん

あのね、
昔のほうが、焦りを持っていたなあ。

ひとりで家のことをするんだという焦り。
わたしも、けっこう仕事しているんだけれどもなあ、
という焦り。

幸田文さんには、
たびたびお目にかかりましたねえ。
何とも云えず……ごくあたりまえな感じ。
あたりまえに素敵過ぎる感じでした。

投稿: ふみ虫。 | 2017年1月21日 (土) 10時12分

ふみこ様 おはようございます

「この道はどこへつづいてゆくのだろうか」
そう ぼんやり 思うことが 度々ありますね。

ちょっと 疲れている時は、こうした ザワザワしたことが
延々と続いて それが どこに繋がっているんだろうと・・・
少し 途方に暮れて

少し 気持ちに余裕があるときは
光がさした明るい場所が ちらっと見えた気がして

日々変わります

もしかすると 続いているのではなくて
曲がりくねった同じ道を 歩いているのかも

そうなると・・・あの歌になりますね
 この道は いつか来た道
 ああ  そうだよ
 あかしやの花が咲いてる


ふみこさん 冬の森を歩いていると
新雪の上についた 小動物の足跡がそこここにあります

投稿: えぞももんが | 2017年1月22日 (日) 06時19分

ふみこさま、おはようございます。

「ひとりで家のことを。。」を読んで
そうだそうだ思い出しました。

バドミントンのダブルスの楽しさ
お互い得意なショットがあるから、
守備範囲はいろいろで、私は守備範囲狭い(ネットの高さ≒私≒150)
けど前の攻めは得意だったり、相手がカバーしてくれると
うれしくてうれしくてね。
それで自己完結型のピアノからバイオリンに興味が。
30歳すぎてフルタイムの仕事しながら
あら不思議。。。今は音の受け渡しが楽しくてしょうがないですー。

今もね「椿姫」の対訳いろいろみていて
ちょっと疲れたのでこちらに寄り道。。好きなんです。
場面転換するとみえてくるもの。
「楽しみの中にこそ新しい日々が始まる♪♪♪」
この作曲家(19世紀)がこの女性にこめたものって
すごいなあと嬉しい朝です。ふみこさんのひとことで
理解が深まりつつあります。ありがとうの朝です。

投稿: 真砂 | 2017年1月22日 (日) 07時35分

ふんちゃん

 いつもね…、いいなぁって思って読んでいました。
 ふんちゃんのだんなさまが、きつねうどんのような鍋焼きうどんを作ってくれたり、
 気になっていた窓をきれいにしていてくれたり…。
 そんなお話を読むたびに、いいなぁ。
 夫もそんな風にならないかなぁ…と思いながら、
 ねえねえ、ふみこさんのだんなさんね、こんなことしてくれるんだってって言ってみたり、
 ふんちゃんの本を夫の前に差し出してみたり…。
 あほなことをしたりもしていました。

 けれどね、最近思ったんです。
 ふんちゃんと、だんなさまが、急にそうなったわけではないんだよなぁって。
 
 ふんちゃんに教えてもらった「じゅっぷんばたらき」も、家ではなかなか定着せずに終わったりしてみて、
 ふんちゃんが、毎日、毎日のくらしの中で、家族のみなさんに見せてきた、
 伝えてきたことの賜物なんだよなぁって。
 イライラしたり、怒ったりしたりすると、家族にはなかなか伝わらない。
 ついつい、怒ったり、八つ当たりすることはあっても、
 やっぱりどこかおもしろがって、ちょっと企みながら、
 家族がやりたくなるように導かなければ…。

 “なんでやってくれないの!”と思う前に、
 何をどう手伝って欲しいのか、分かりやすく、そして、気持ちよく
 伝えないと、うまく伝わらないんだなぁと学びました。
 
 そう思いながらも、うまく伝えられない(^^;) 
 結局…、何をどう手伝って欲しいのか…、具体的に、私自身も分かってないんだということが
 分かったりすることもありました。
 やってもらうように段取りしたりすることが面倒だったり…。
 ただ単にね…、“ちょっと〜。もう休みたいんだから、私の思う通りにやっておいてよ〜”って
 だけだったりもしていました。
 私が疲れて、「氣」を使い果たして、そうなっちゃってるだけ。
 自分でちゃんと自分の状態を安定させることも大事なんだなぁって、
 時々、昼寝をするようになりました。
 これは、私…上手になったなぁって、最近自分で褒めてあげたい発見でした。
 あれもやらなくては、これもやらなくては…。
 あれもやりたいのにできない…。
 そればっかりで、イライラしちゃう。
 私が元気でのびのびしていることを、ちゃんとしてあげなくっちゃ…ですね。
 
 それでも…
 七草がゆ。
 いつか、「作ってみたよ」とつぶやいて見せてくれる夫を夢にみて…(^^)

投稿: もも(^_^) | 2017年1月22日 (日) 14時34分

ふみこさま、みなさま、こんにちは。

遅くなりましたが、
今年もよろしくお願いします。

佐々木広治さんのコメントから、気づいたのですが。
幸田文さんの本を読むときと、ふみこさんの本を読むとき、
同じ、背がピンと伸びる感じがするのです。
どこか、覚悟がある文章だなあと感じていたことに気づきました。

ふだんふにゃふにゃ暮らしているわたしですが、
その覚悟に惹かれて読んでいたのだなあとわかりました。

で、そのわたしの家事はというと、
なるべく手抜きの低空飛行といった感じです。
当初は、完璧主義的だったのですが、
その分ひとにも求めてしまい、家の中がざらざらした感じでした。
きれいだけれど安らげないところにしていたように思います。

わたし、手をかけるのが大変で手を抜きたかったことに気づき、
少しずつ実行していったら、
にこにこ、手伝ってくれる夫に気づいて、
今にいたります。

今日は久しぶりの友だちが来るので、
あわててみんなでお掃除しました。
感謝、感謝です。
低空飛行なりのがんばりと、ごめんね。の気持ちを込めて、
ありがとうを言っています。
かえって仲良しになりました。
なんていうか、うれしく過ごしています。

ここに届くのに、ふみこさんの文が必要だったのも確かです。
そして、ここに来てくださるひとのコメントも。
ありがとうございます(#^^#)

投稿: ひよはは | 2017年1月22日 (日) 19時07分

えぞももんが さん

ほんとうに。

この道は……という思い方がどうでも、
わたしたちは一歩一歩、ゆくのですね。
その一歩は一生の重みにつながっている……。
毎日が、一生の一部なんです。

ね、えぞももんがさん、
「この道は いつかきた道」
を、父はよく歌っていました。
それと「まちぼうけ」と。
わたしも、歌ってみようかな。

もうひとつ。
えぞももんがさんの森のおはなしを読むと、
疲れや憂いが、消えるようです。
ありがとうございます。

投稿: ふみ虫。 | 2017年1月23日 (月) 15時07分

真砂さん

「楽しみのなかにこそ、あたらしい日日ははじまる」

まあ、すばらしい。

「日日のなかに、あたらしい楽しみをみつける」

ということでおあるね。

投稿: ふみ虫。 | 2017年1月23日 (月) 15時10分

もも(^_^)さん

何をどうしてもらったら
助かるかを伝える。
それは大事だなあと、わたしも思うんです。

だって、家の者たちは、
何か手伝おうと、
どんなことなら自分にできるかを、
考えているんですもの。

家のしごとって、とってもシステマティックなものでもあり、
それを責任者たるわたしたちが、ちゃんととらえていないと、
伝えられない!
と、わかりながら、イライラだけを伝えちゃう。

わたしも、ことしは、休養を学ぼうと思います。
一緒に昼寝を。ね。

投稿: ふみ虫。 | 2017年1月23日 (月) 15時15分

ひよはは さん

お友だちは、よろこんで
ひよははさんの家に憩い、坐って、
帰ってゆかれたことでしょう。

みんなでお掃除!
おうちも、どんなによろこんでいることか!

投稿: ふみ虫。 | 2017年1月23日 (月) 15時17分

ふみこさん、みなさん
こんばんは。

私の今のお仕事は、1年契約です。来年度はまた別のお仕事場にチャレンジするという道もあったのですが、もう1年いかがですか、とお声をかけていただきました。3日考えて、今日、もう1年お世話になりたいです、とお話ししたら、……
思いがけず、一緒に働いているみなさんが、喜んでくださいました。
「○○さんも、辞めてほしくないとおっしゃってましたよ」
「△△さん、夏くらいからいなくなったらさびしいって言ってましたよ」

……これらの言葉には、きっとサービスも含まれていると思いますが、これは私の取り分!と思って、ありがたくポッケに入れて帰ってきました。

この道もきっとどこかに続いているんだ、と思っています。

投稿: cohata | 2017年1月23日 (月) 23時21分

cohataさん

そりゃあ、おめでとうございます。

わたしも、cohataさんが
おられなくなったら、しょんぼりすると
思います。

佳い年になりそうですね。

投稿: ふみ虫。 | 2017年1月24日 (火) 00時06分

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