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2018年3月13日 (火)

星のかけら

 思い設けぬこと。
 きょうも、そんなことがあった。
 耳を疑うような事実を知らされ、まあ!と驚いたのち、説明を受け、やっとのことで胸に納めた。わたしが知ることになったのはおそらく宿命である。わたしに直接関われることではなかったが、簡単にはひとには告げず、行方を見守る。宿命には、いつも約束が宿っている。

 年を重ねるなか、思い設けぬことがひとつ、ひとつ溜まってゆくようで、わたしはときどき、そのひとつひとつを目の前に並べてみる。溜まりましたねえ、などと云ってそれをひと括りにすることはできないし、してはいけないと思いながら並べる。

 どれも宿命によって置かれ、不思議なひかりを放っている。
 それでいつの頃からか、それらを〈星のかけら〉と呼ぶようになった。目の前に並べたどの〈星のかけら〉にも、ひとの顔が見える。そこに見えるのはみんな、情けのある、苦労の顔だ(〈星のかけら〉には、いやな顔はふさわしくないから、片づけられている)。
 このことは、このひとの働きのおかげで、非常事態に至らなかったのだ。それがあとから見えてくることもある。そういう〈星のかけら〉はいっそう強いひかりを放っている。

 ところで。

 ひとの携(たずさ)える特性のなかで、わたしが密かに頼りにしているのが、「忘れる」だ。そうだ、忘却は、かなり頼りになる。
 ときどき友人知人に向かって、「それはもう、忘れていいのではないか」と告げたりするわたしは、忘却推進屋と云えるかもしれない。
 〈星のかけら〉も、目の前に並べて眺め、たしかめたりする一方で、ときがきたらあっさり忘れる。おはじきみたように、指でぽーんと銀河の彼方にはじき飛ばすのだ。
 新たなる思い設けぬことを、きょうひとつ胸に納めて〈星のかけら〉としたけれども、じつはひとつ別のをぽーんとはじいて忘れようとしている。
 胸のなかにひとつ納めてひとつ忘れる。
 このくり返しで、バランスをとっているのかもしれない。
 何をはじき飛ばしたかって?
 忘れることにしたのだし、打ち明けます。
 ある人物の相談事。これもじつに思い設けぬ有り様(よう)で迫ってきたのだったが、片がついた。後半部分は首を突っこんで気を揉み過ぎた反省もある。また、べつのかたちで訪れてこないとも限らないけれど、ともかく本日はじきます。ぽーんと。

 グッドナイト。

2018_29

友人からもらった「アイスプラント」。
知らなかったー。
おそるおそる生で食べてみました。
くせがなく、口のなかでプチプチはじけ、
おいしいです。
天ぷらもいけそう。
葉に氷の結晶がついているような
アイスプラントさん、
この世のものではないような質感です。

〈お知らせ〉
2018年6月23日(土)
池袋コミュニティ・カレッジ
(西武池袋本店 別館8・9階)
「対談 : 幸福に気がつく力」
青木奈緒さん(作家・エッセイスト)との対談。
時間:13:00〜14:30/
受講料:3,348
申しこみ・問合せは「池袋コミュニティ・カレッジ」
でんわ:03−5949−5481
または、ホームページ(「池袋コミカレ」検索)へ。
ご興味のある方(青木奈緒さんがともかく素敵)は、
ぜひお申しこみください。
当日お会いできるのをたのしみにしております。

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「日記」カテゴリの記事

コメント

おきょうさん さん

「寒さに耐えて、
土に根をめぐらす時間は大切なんだなー」

そうだなあ。
そうだなあ。

と呟きながら、ちょっと
泣きそうになりました。
励まされる思いがしました。

星のかけら、
ちょっとは飛ばしちゃいなよ
(おほほ、ごめんあそばせね)。
はじいても、戻ってくるときは
戻ってくるもの。

いつもありがとうございます。

投稿: ふみ虫。 | 2018年3月20日 (火) 01時35分

ふみさまみなさまこんばんはー

本日も板きれから失礼いたします。


星のかけら、
わたしもポーンとはじきだしたいものが何個かあるなぁ。

でも貧乏性だから、せっかく手に入った星のかけらだからとやすやすと飛ばせない。(((^_^;)

ふみさまがポーンとはじいた星は私がみたらどんなふうにみえるのかな?

ひょっとすると、私がはじきだしたい星のかけらも、ある人からみればとてもうつくしく慈しむべきダイヤモンドなのなのかもしれないし、大事にとってある星のかけらが実は偽物のガラス玉かもしれないですね。

なんにせよ、
ふみさま、近いうちにちょっとしんどい山をのぼらなきゃいけないのかもしれないな。

と、かすかにつたわってきています。


大丈夫。
この広場にはたくさんのキラキラ星達が(マッキー持って(笑))ふみさまをこころから応援してますからね。

心配していた庭のビオラが無事越冬して、ものすごくたくさん花を咲かせています。
『寒さに耐えて、土に根をめぐらす時間は大切なんだなー』と水をやるたびに思います。


投稿: おきょうさん | 2018年3月19日 (月) 21時55分

東鶴 せんせい

東鶴せんせいとわたしが見上げる空は、
同じ空なのか……。
そう思わされるほど、
せんせいの山の記憶は、うつくしいです。

しかし、それは、
わたしが見上げている空なのです。
そう考えると、かすかに勇気が
湧いてまいります。

ありがとうございます。
ありがとうございます。

投稿: ふみ虫。 | 2018年3月19日 (月) 12時02分

こぐま さん

そう。
ほんとにこぐまさん、
実行力が、行動力が
ありますね。

それも、やわらかいこころで、
すーっとやられる。
見習いたいです。

やわらかいこころで、すー、です。


投稿: ふみ虫。 | 2018年3月19日 (月) 12時00分

ふみこ さま

思い設けぬことがらが、情けある顔の星のかけらとなって煌めいているなんて、素晴らしいですね。それと同じくらい忘却する力もずっと持っていたいです。
夜中に目が覚めて寝付かれぬまま、「星のかけら」を読ませて頂きました。
ある山に登ってテントを張っていた時のこと、ふと夜空を見上げると、夏の大三角の間に無数の星のかけらが流れ流れてさんざめいているのが見えた時、その感動は言葉に表すのが難しいくらいでした。
それ以来、その光景を夢見ることがあるのです。
ああ、なんて綺麗な夜空だろう、なんて綺麗な星たちだろう、いつまでも眺めていたい。

気がつくと、ここのところすっかり春めいた朝の日差しと小鳥たちのさえずりが、早く起きろよと私をせきたてているのでした。

投稿: 東鶴 | 2018年3月18日 (日) 22時54分

ふみこさま。

こんにちは。
星のかけら、私もいっぱいたまっています。
30代は、なんだか苦しかったけど、40代に少しはじけて、50代の今は
なんでもはじきとばせる感じです。
今、和綴じ絵本を作っています。
文房具屋さんで、道具を買って、画用紙に好きな布を貼って和綴じして・・・。
夢中で作っていたので、今日は、ちょっと疲れてはじいています。 
和なことをしていたら、着物も着たくなり、何年か前にデニム生地で、
自分でミシンで縫った着物を着て、読み聞かせに行ってきました。
みんなにいいね!って言われ、るんるん。

40代ごろから、思ったことはすぐにやってしまうようになりました。
これはこれで、いい変化だったなぁ~と思います。

すてきな春を迎えたいと思います。
では、またぁ。

投稿: こぐま | 2018年3月18日 (日) 13時39分

もも(^_^)ちゃん

まず、1番目ちゃんの合格、
おめでとうございます。
ほんとうによかった、ね。

それから、お礼を。
「ほんとうは卒業したくないんです!
まだまだここにいたい。でも…、
また成長しなければならないんですね」
という答辞。
それを読まれたのは女の子なんですね。
勇敢です。

大きな変化の前に、
力を失いかけていたわたしに、
そうとうこれは効きました。

投稿: ふみ虫。 | 2018年3月18日 (日) 10時40分

えぞももんが さん

そうだ!
忘れていいのです!
忘れないと、あたらしい〈愉快〉が
スペースをみつけられず、
通り過ぎてしまいますもの。

新玉ねぎの季節ですね。
たっぷり食べたいです。

投稿: ふみ虫。 | 2018年3月18日 (日) 10時37分

寧楽 さん

自分を許す、と
寧楽 さんのおたよりに書いてあるように
思えたから、ね。
うふふ。

通じていれ、うれしいです。

投稿: ふみ虫。 | 2018年3月18日 (日) 10時35分

ふんちゃん

 ほんとだ、「星のかけら」だと、重たくない…。
 
 忘れた方がいいものを覚えていて、
 忘れちゃダメなものを忘れちゃう。
 こんなことが増えたような気がするけれど、
 時々、私も「星のかけら」にして並べてみよ〜っと(^^)

 今日、1番目ちゃんの公立高校の発表がありました。
 無事合格しました!
 ホッと一安心です。
 みなさんに教えてもらった夜食を私が作るよりも、
 自分で作ることが多かった1番目ちゃん。
 最近は、うどんを打っています。びっくりです。
 夜な夜な、うどんを打っては、茹でて食べていました(大笑)
 気分転換していたんですね。

 そして、昨日、卒業式があって、ぶっきらぼうで、
 淡々としている1番目ちゃんを見ていたから、
 自分が泣くなんて思いもよらなかったのですが、
 ステキな答辞を聞いて、涙があふれ(本当に溢れたんです!びっくりしました)、
 教室へ戻ってから、一人一人のスピーチを聞いては、じわじわにじみ出て…。
 大変でした(^^)
 答辞ではね…、
 「本当は卒業したくないんです!まだまだここにいたい。でも…、また成長しなければならないんですね」って言ってました。
 涙を流しながら答辞を読み上げる女の子は、本当に輝いていました。
 教室に戻ってからの一人一人のスピーチではね…
 不登校の子が、成績表を片手に「出席しなければならない日数266日(だったかな?)、(自分の)欠席日数166日。先生、ごめんなさい。」って言ってました。それを聞いて、先生は「いいんだ、いいんだ!」と涙をこらえながら笑顔を返し、「そして、成績はオール1」とつぶやくその子に、先生は、また「いいんだ、それでいいんだ!」という。
 その後、その子は、「先生、何度も家に来てくれてありがとう。みんな…、こんな俺を受け入れてくれてありがとう」なんて言うんです。
 もう1人の子は、1番目ちゃんと小学校から一緒の子で、どこか心配な子でした。
 「ボクは、人とコミュニケーションをとるのが苦手だったけど、みんなのおかげで、話すことができるようになりました。ありがとう。それでも。ボクは、無力でした。こんなボクに優しくしてくれてありがとう」って言っちゃうんです。
 それは、それは泣きます。
 本当にステキな学校生活だったんだなぁと思って、涙が止まりませんでした。
 ついつい長くなっちゃったけど、
 こんなステキなお話。
 ふんちゃん、みなさんと共有したかったんです。
 「15の春」ってよく耳にしますが、
 本当にキラキラ輝いていました。
 みんな離ればなれになって新しい環境になるのが不安なんだなぁっても感じました。
 がんばれ〜!です。
 私にも、そんな頃があったんだよ、な?(笑)
 と思いながら、じわじわ何度も思い返していました。
 20日には、2番目ちゃんの卒業式。
 本当に、涙腺がゆるみっぱなしの春です。
 こうして思い出して書いている時にも涙がでてきちゃう。
 みんな大きくなったなぁ。
 自分の子も、友だちも、みんな。

 さあ、次は、私が受験です(^^;)
 今日、受験申し込みの手引きと、ノートを購入しました。
 私も、がんばるぞ〜!

投稿: もも(^_^) | 2018年3月16日 (金) 22時02分

ふみこ様 こんにちは

「宿命」と聞くと ズンと重く
どうしょう・・・どうしょう・・・と、うろたえそうになります。
ところが それが「星のかけらだよ」と言われると
そうか 星のかけら。もしそうなら そのゆくえを見守ろう。
そう 軽く受け止めることができそうです。

そして 「忘れる」
ふみこさん 私も、長い間 忘れようにも 忘れられず
わだかまったものが ドロドロしていました(笑)
ところが 最近 ちょっと 体調に変化があって
その痛みで ドロドロを忘れることができました
この痛みは まさに
「それはもう、忘れていいのではないか」の
忠告だったのかもしれません。

ふみこさん 今日は 春野菜のポトフです
新玉ねぎのサラダもです

春は 嬉しいですね。 

投稿: えぞももんが | 2018年3月16日 (金) 16時23分

ふみ虫さま

すごい!
許す ことは自分のことも許す
というのを
つけたしたらよかったなぁと
思っていたら…笑

投稿: 寧楽 | 2018年3月15日 (木) 19時03分

佐々木広治 さん

えー、
わたし、ぜんぜん知らなかったけれども、
「パッション」を観て……、
泣きたいです。

「何をされるかわかっていながら逃げず、
それを受けながら憎まず恨まず、
相手を許しながら死んでゆく。
われわれとおなじ人間(イエス)が、
われわれにはまずできないようなことを……した」

ほんとうだね。
ほんとうにそうですね。

投稿: ふみ虫。 | 2018年3月15日 (木) 19時02分

大野 さん

そうでしたか。
えらいね、王子さまは。

この春、胸に納め難きことを
少なからず抱えたわたしに、
王子の決断は、励まし以外の
何ものでもありません。
がんばる、わたしも!

御礼を申し上げます。


投稿: ふみ虫。 | 2018年3月15日 (木) 18時54分

寧楽 さん

自分を、許す事も大事。
……ですね。

投稿: ふみ虫。 | 2018年3月15日 (木) 18時51分

たまこ さん

行きつ戻りつをくり返しながら、
ひとは進み、
成長してゆくのですね。

坊やちゃんのおかげで、
そのことを思いださせてもらいました。

投稿: ふみ虫。 | 2018年3月15日 (木) 18時49分

真砂 さん

国立近代美術館に行ってまいりました。
熊谷守一70歳のときの「転換」(画風)に
おおいに励まされ、
そこへの道のりの意味合いに
うなりました。

真砂さんのおかげで、〈音〉を感じながらの
鑑賞となりました。


投稿: ふみ虫。 | 2018年3月15日 (木) 18時08分

ふみ虫さま、みなさま、こんにちは。

最近、動画で『パッション』を観ては泣いています。
イエス様を描いた映画ですね。
キリスト教徒ではありませんし、イエス様をキリストだともおもっていません。素晴らしい方ですが、欠陥もあるわれわれとおなじ人間。
われわれとおなじ人間があれだけのことをし遂げた、ということを見落とし、崇めるだけではいけないとおもっています。
なにをされるか分かっていながら逃げず、また受けながら憎まず恨まず、相手を許しながら亡くなってゆく。われわれとおなじ人間が、われわれではまずできないようなことをされた。
また、そのなかで、憎んでいたというか拒んでいた母親を初めて受け入れる。母親を、そしてイエス様がご自身を許される。
なぜ、あれだけのことを成し得る方があんな殺され方をしなければならないのか考えていて、おもい到ったことがあります。
そこに意味づけしてはいけない、ということを。
意味づけしたことで、たくさんの悲劇が生まれているのが現実ですから。
意味づけしてはいけない。そこからなにを学んでゆくか、個々に。それだけなのでしょうね。
それに、最期だけで全てを判断されるのも悲しい話ですし。
死すら経過でしかない、と身を持って教えてくださったわけですし。

忘れる、とらわれない、というのは大切なことかもしれませんね。

投稿: 佐々木広治 | 2018年3月14日 (水) 16時26分

ふみこさん
日曜日に 寄宿舎に送って行きました。
自分で帰ると決めて。

彼の力を信じましょう!と言ってくれた
中学3年の時の担任の先生に 背中を押してもらいました。
信じて、祈って、オロオロして
また 祈って…という感じです。

えぞももんがさん
主人の言葉を覚えててくださったと聞き 温かい気持ちになりました。ありがとう、ありがとう。

投稿: 大野 | 2018年3月14日 (水) 12時09分

ふみ虫さま

急に春めいて
桜の蕾が染まってきました。

「忘れる」ということの
かげには
「許す」ということがひそんでいる
と思っていたことを

思い出させていただきました。
今日のおはなし(*^^*)

投稿: 寧楽 | 2018年3月13日 (火) 11時45分

ふんちゃん、皆さまこんにちは。
忘れるって強くたくましく生きていくために必要ですね。

楽しいことだて覚えている努力をすれば
どんなことも乗り越えていけると思います。


最近坊やは夜起きる回数が新生児の頃に戻ってしまいました。
また成長したんだな〜、うまくいくようになっているを
合言葉に毎日過ごしています。

最近私を見てもいっぱいニコニコしてくれるようになりました。とっても嬉しいです

投稿: たまこ | 2018年3月13日 (火) 10時50分

ふみこさま。おはようございます。

忘却推進屋さん。いいですね。
忘れるというより。。私の場合。。
好きな事に夢中になる力がつよいからあーそうだったけ
になる感じかもです。
どちらにでもさっと重心を移せる感じはバドミントンでね。ふふ。
だってどこに落とされるかわからない競技だから
予測しているとうごけないので
[後方にささーっとうごくのもとくいですよー)
もうこの年齢にきたから自分に与えられている力を
人の自然の。。存在するものの力を借りてでも楽しみたいなあ
というおもいがあります。

もしかしたらね。ふみこさーん。忘れるいきおいをつけるために
音楽つくってるかもしれないですー。だって何百年も前の作曲家
がここの繰り返し何を悩んでるんだろーね。なんてみんなで
楽しかった。。そして。。

おかげさまで娘のコンサート。就活の黒から一転。朱色のような赤の
ドレスで「花火」。思いをとどけられたようです。いい時間をいただけ
て私もさあー春へ。ありがとうございました。

投稿: 真砂 | 2018年3月13日 (火) 10時18分

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