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2019年4月23日 (火)

火曜日は整理整頓!

「働き方改革」
 昨年(2018年)の後半から、このことばを耳にしない日、目にしない日はないほどだ。
 一括りに「働き方改革」と云っても、こちらの現場、あちらの現場で、働き方は異なる。働きの内容も、成り立ちも、実情も、みんな異なっているからだ。だから、それぞれ異なる「改革」が求められるということになる。

 先週、わたしは「学校における働き方改革」についてのシンポジウムに出かけて、基調講演、パネルディスカッションに接する機会を得た。
 わたしの住む東京都武蔵野市第五小学校の嶋田晶子(あきこ)校長せんせいが、パネリストのひとりとして登壇することになっていたので、わたしははりきって早く出かけてゆき、最前列に仲間の分の席もとっておいた。バッグ、提げ袋、手帖、風呂敷、スカーフ、受付で手渡された資料、化粧ポーチを置きながら、さいごにはブラウスを脱ぐことになりはしないか、と心配した。

 さて、ところで。
 さまざまな「働き方」のうちでも、学校は独特で複雑で、予定変更の多い職場だと云うことができるだろう。だいいち教職員の皆さんは、「働き方改革」は子どもたち(児童生徒)のために行うものだと考えていて、まずは、子どもに接すること以外の時間を見直そうとする。どうかどうか、ご自身の持ち時間についても、もう少し熱心に考えてくださいね。
 そうでなくても、社会が大きく変わろうとしているいま、学校の役割は大きくなる一方だ。会場の最前列で、「まったくのところ改革は一筋縄ではゆかないなあ」とため息をつきかけたそのとき。ひつのことばが舞い降りてきた。

「整理整頓はできていますか? どこに何があるか、すぐにみつけられますか?」

 これは、学校現場を調査したコンサルティング会社の研究員によるものだった。その場に坐っていた約2,000人のひとの頭脳が、シンプルな驚きと、シンプルな共感に包まれた瞬間となる。
 整理整頓。え? それは自己改革ってこと? という驚きと、整理整頓。日常の卑近(ひきん)な業務の効率化も大事ってことか、なるほど。という共感だ。
 整理整頓ができさえすれば、働き方改革は一気に進みます、というはなしではないけれど、いくつか存在する改革の鍵のひとつではあるというわけではないだろうか。
 たとえば、教員室で机上や棚に資料がどんどん平積みにされてゆき、「あ、いま、あなたが置いたそれは、大事な領収証ではありませんか? 何日かしたら、それを探すことになるのでは?」というようなことが、起きてゆく。
 あらゆるものを分類して、あるものは処分し、残すものをふさわしい場所にいちいち仕舞う。こういうことが元となって、事務能力がついてゆく。

 この日を界(さかい)に、事務能力について、もっと云えば事務能力の大切さについて、わたしは考えるようになっている。この世界に棲む人間ならば、誰にもそれは必要だ。職業のことを抜かして考えても、主婦の生活などは、事務能力が求められる最たる役割だと思える。
 この能力にも個性があり、もしかしたら格差のようなものも……、もし格差があらわれるとしたら、事務能力の大切さを思うか思わないかというところが分かれ道になるのではないか。

 そうそう、この日のパネルディスカッションにおいて、東京都の校長を代表して登壇したわが武蔵野市の嶋田晶子校長せんせいから、頼もしい発表を聞くことができた。
 1週間に一度日にちを決めて、すべての教職員総出の整理整頓の時間を設けているという。
「はじめます!」
 みんなして、処分するものは処分し、共有するべき資料を決まった場所に置き、それぞれ机や戸棚を片付けるそうだ。

 わたしだって、事務能力を大切に考えていますとも!
「火曜日は整理整頓!」
 ともかく、そう紙片に書いて、机の横のボードに貼りましたとさ。

Photo_1
これは使用済み切手です。
わたし宛ての封書(一部はがきも)の切手を
まわり1cm以上残し、
消印のおもしろいものは、
それも残して切り取って溜めておきます。
かごいっぱい溜まったら、
JOCS(日本キリスト教海外医療協力会)に
送ります。これがアジアやアフリカの保険医療協力に
役立てられます。

整理整頓、事務能力を高めるという考えのなかに、
このような作業を位置づけておくことも重要と
考えています。

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「日記」カテゴリの記事

コメント

ふみこさま。


「火曜日は整理整頓!」いいですね。
整理するとそのくくり方に個性もあらわれておもしろいですよね。

新人研修のころ「えー、おーくくり方おおざっぱですね。」
と先輩にいわれたが。。。我が家の新人さんどんなくくり方してるんだろう。ふふ。
いっしょというのがいいですよね。よく隣の机の書類が今にも落ちてきそうできになってきになって。。なつかしいです。。
そのくくり方をみれば今大切にすべきことがみえて仕事の能率も
あがる気もしますね。

今ももうすぐ演奏会なので助っ人の方の楽譜のコピーをたのまれた
ついでに楽譜のファイルの整理も。。ふみこさんのおかげです。
「えーめんどくさいなぁ」なんておもいつつもやりだすと
今の大切にしていることがクリアになってきていい感じですー。
書き込まれた楽譜からはなれて真っ白い楽譜をあらためてみると
うかびあがってくるものになんだかにやりとしたり。。あー
やっぱりここはよくわからないねーとか。。(それより練習だよねー)

それから切手くんたちかごのなかでここちよさそうですね。
送って下さった方々の思いがきこえてきそうです。
切手の小さな世界もいいですよね。


投稿: 真砂 | 2019年4月23日 (火) 16時55分

ふんちゃん皆様こんにちは。

整理整頓で仕事がうまくいくのは本当ですね。
仕事復帰したばかりの頃は
整理しきれず、まぁ資料いっぱいでした!笑

それでもなんとか整理し
ものそれぞれに住所を作ってあげまして
うまくいきました。


余談ですが、北欧、暮らしの道具店様にて
ふんちゃんのマンネリの記事を見つけました。
大好きなサイトでふんちゃんに出会えるなんて!
お元気そうなお顔を見れて嬉しかったです。

やさしいまあるい笑顔が
素敵でした

投稿: たまこ | 2019年4月23日 (火) 20時29分

真砂 さん

整理整頓の世界って、
思わぬところに扉があって、
それを開いて(えー、めんどくさいなあ、とか
呟きつつも、です)、足を踏み入れるや……。
どんどん奥に導かれ、深まり、
またあたらしい扉の前に立つことになる。
旅の一種でもあるかのような、世界です。
心身が活性化するところも似ています。ね。

投稿: ふみ虫。 | 2019年4月25日 (木) 15時14分

たまこ さん

ものそれぞれに、住所を。
……なんて素敵なことばでしょう!

「あとで(やろう)」を戒めるだけで、
進化しますよ、ね。
(と、自分に云い聞かせつつ)。

投稿: ふみ虫。 | 2019年4月25日 (木) 15時16分

ふみこさま。おはようございます。

新しい扉のおはなし。まさに。。でした。
ありがとうございます。

すっきり見やすく製本しなおした楽譜のおかげで
大事な「コン スピリット」の文字がうかびあがり
一緒に弾いて下さるお隣の大先輩からも
「前回と全然違うよ。。今の感じすごくよかった。
楽譜もとても見やすく作り直して下さってありがとう」
という嬉しいお言葉をいただきうれしくなりました。

で。。また新しい扉のまえで。。どうよかったのかあいまいに
なりつつもこうやって立ち止まったり天使の歌声にひっぱられる
ように進んだりして来週本番迎えられることを嬉しく思います。

ふみこさん。いつもそっと応援してくださってありがとうございます。
皆様いい一日をおすごしくださいね。

投稿: 真砂 | 2019年4月26日 (金) 08時50分

真砂 さん

こちらこそ、
どうもありがとうございます。

ソラソド。

投稿: ふみ虫。 | 2019年4月27日 (土) 13時16分

ふんちゃん

整理整頓!
今…わたしは、
家の物理的な整理整頓は
なかなかできない状況ですが、
アタマ?ココロ?の
整理整頓ができるんだなぁと
思いながら、
読ませていただいてました。

娘との毎日の交換ノートで、
山もあれば谷もあり…
そのやりとりの中で、
私たちは、整理整頓をしているんだなぁと
思ったりもしました。

週一回の先生との面談で、
娘は、揺り動かされ、
混乱します。
けれど、「旅」にでてから、
そういった混乱からの
はい上がりが、早くなりました。
自分を見失ない、
混乱し、怒りを感じ…
そうして…また自分を取り戻す。
これを繰り返し、
自分を整理整頓しているのかも
しれません。

先生のチカラをかりて、
私たちの「旅」は、
きっと実りあるものになって
いけるんだなぁ…。

この「旅」を支えてくれている
他の家族たちは…、
ばーちゃんが晩ご飯を作ってくれて、
兄弟が、殺風景な部屋に飾る絵を描き、
パパが時々、バカを見せにやってくる。
こんな感じになっています。

この「旅」の始まりには、
もう1人のばーちゃん(わたしの母)が、
家をでました。
気をつかってすり減ったカラダを
解放できる住処を見つけたようです。
初めはびっくりしたし、
わたしが守ってあげられなかった…
と後悔も感じましたが、
母が自分で、
縮こまってしまった自分を
元の自分に戻せる環境を見つけて、
行動できたことを
うれしく思うようになりました。

整理整頓。
目に見えるものも、
見えないものも、
そうしていたいなぁと思いました😊

そうそう!
たまこさんのおかげで、
ふんちゃんに会いに行けました!
ありがとうございます!
北欧、暮らしの道具店で作っている
短いお話があるのですが、
(「青葉家のテーブル」と言います)
ここに出てくる息子“リク”が、
家の長男にそっくりなのです!
顔ではなく、なんというか、
雰囲気全体が…。
あまりにも似ていて、家族みんなで
大笑いしたほどです。
不器用で
「友だちってどーやって作るの?」
と聞いちゃうところ。
面白いです!

投稿: もも(^_^) | 2019年4月27日 (土) 16時05分

ふみこさま みなさま こんばんは。

あぁ、まさに…!と読みました。

小学校で特別支援学級の担任をさせていただいています。
ずっと気になっていた職種で
でも、自信がなくて自分から手を上げられなかったのですが、
機会を頂けて、もう、うれしいくらいに悩み楽しんでいます。

でもね、事務的なことが多すぎて
今年、給食の長になって名前に〇がついて、
他にも仕事があり、あれもこれも、
様々な書類とともにやらねばならないことがあり
気を抜くと机の上が多種多様の書類だらけで、
この机の上は私の頭の中と一緒だ!!と。
とっちらかってきます。
物が整理整頓できていないと
頭の中もとちらかってしまうわたしです。

いろんな先生が学級の以外のいろんな仕事をして、
学校がまわっているので、あたりまえなのですが。
改めて実感しています。
学校以外でもどのお仕事でもそうですよね。

とりあえす、この10連休に整理整頓、と持ち帰ってきましたが、
仕事を離れて楽しむことも大事。
バランスよくいきたいと思います。


火曜日は整理整頓の日!
私も真似します。
(火曜日、っていうのは学校ならではです。多分。)

「この縁こそ、真実」お守りの言葉になりました。
ありがとうございます。

投稿: さのまる | 2019年4月27日 (土) 20時47分

もも(^_^)さん

じつに豊かな旅をされていますね。

そこに寄り添った気持ちでいるだけで、
わたしのなかにも、豊かさが流れこんでくるようです。

ほんとうのところ、
わたしにも、日日、内面を整理し、
確かめてはまた整理し、という作業がつづいているのかもしれない。

整理整頓には、
辛さもあるけれども、
痛みを伴いつつ
本来の自我を確立できる(気づくことができる)のかな。
必要な整理整頓から、
逃げてはいけない、ね。


投稿: ふみ虫。 | 2019年4月28日 (日) 23時13分

さのまる さん

ああ、そうなんですね。

わたしが「火曜日」と名づけたのは、
大好きなイスラエルの絵本
「かようびはシャンプー」を
真似たのと、
ブログの更新の火曜日をかけてのことです。

たとえばせんせい方の、
情報の共有って、むずかしいなあと思うんです。
日日、事件が起こりますし。
でも、何かをシンプル化することで、
そこもうまくゆくのではないか。

と、考えたいわたしです。

今年度、この広場へも、
「さのまるせんせいの『机』」みたいな
つぶやきを置いてください。
どうか、お願いします。

投稿: ふみ虫。 | 2019年4月28日 (日) 23時19分

ふみこさま、みなさま、こんにちは。
すべてのことは、何かのきっかけから気づきを感じ、背中を押してもらってやっと動きだす。私はいつもそう。わかっているのに。あとで、またのときにが得意。時間はどんどん過ぎていくのに。
今年のゴールデンウィークは出かけない、かたずけをと計画。整理整頓にさらにエンジンがかかり。何しろ,築100年近くになる日本家屋に住んでいます。自分の物だけでなら簡単なのですが、ご先祖様たちが残されていかれた物がたくさーん。これって、まわりまわって嫁の私がかたずけるの!?
何十年と眠っている大物は手伝ってと声をかけよう。一人では無理だ。
やってくる新しい時代は簡素でシンプルな暮らしをと心しました。

投稿: ユリの木の花子 | 2019年4月29日 (月) 10時53分

ユリの木の花子 さん

こんにちは。

ご決心を聞かせていただき、
ふるふるっと、こころが揺れました。

そこへ至るまでの道筋は簡単ではなかったと
想像できますし、
いままさに、夫が(こちらも100年を超える)実家に向けて
ある決心をしているらしいからでもあります。

らしい、というのは、
この根幹には、口を出すべきでないと
感じているからです。

静かに、すべてふさわしく、
ことが進みますように。
おうちに対し、愛情をもって向き合ってこられて
ユリの木の花子さんは、きっとやさしく運ばれますね。

投稿: ふみ虫。 | 2019年4月30日 (火) 16時29分

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