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2019年10月15日 (火)

雨戸の国

 台風19号が生まれて日本列島に近づき、関東地方に上陸するらしいとわかってからの、うろたえ様(よう)は並でなかった。
 国を挙げて「きっちり、隅隅までうろたえましょう」という「達し」があったものだから、わたしも「そんなものか」という気になり、懸命にうろたえた。こういうときどうなるかというと、うろたえうろたえ備えに精出しながら、うかれるのである。
 いけないなあ、と思う。
 ひとと気持ちをそろえて何かをしなければという事態のなか、つい、うかれるのはごく幼い時分からの習い性で、なおらない。葬儀のようなときにまでそうなるので、時に自分が恐ろしくなる。大人になってからは、流石(さすが)にいけない、と自戒する気が発動するようになってきたが。

 台風19号。
 わたしのまわりでも計画や予定が、とびきり大きいものひとつ、中くらいのものひとつ、ちいさいものふたつ、すっ飛んでしまった。それでわたしは金曜、土曜、日曜と、ずっと家にいることとなった。
 台風がうちの上空(東京)を通過する12日の前日の夕方、最終的な備えにかかる。
・自転車をあらかじめ倒しておく。
・庭の鳥のエサ置きの皿を片づける。
・洗濯干しの竿をおろす。
・玄関先の鉢植えをなかに入れる。
・夕方早い時間から順繰りに入浴し、その後、湯船に水を張っておく。
・やかんや大鍋に水を汲む。
・懐中電灯準備。
・ろうそく準備。

 ここまでして、ああそうだ、と雨戸を閉めることを思いつく。
 この家に越してきてから、雨戸を閉めたのは、3回。どれも夫の仕事の撮影で暗闇をつくるために閉めたのだった。
 家じゅうの雨戸を閉めてまわると、部屋の空気がずんと重くなるのがわかる。外部からの侵入を阻むために閉めているのだが、わたしには、内部からの脱出が困難になるように感じられ、たちまち閉塞をもてあます。
 寝床に入ってからも落ち着かず、「眠りに誘う音楽」というのをかけたりしてみて……、いつしか眠りについた。
 翌朝、時計を見て驚く。なんと午前11時。
 よく眠ったものだ。
 5時間半くらいが、いまのわたしの日頃の睡眠だが、この日、12時間眠ったことになる。目覚めて時計の針が午前11時を指しているのを見て、ああ、これは雨戸のちからだな、と思った。起きているときには、空気が重いの、閉塞感があるのとため息をついていたけれど……、めでたいほど眠った。
 夢も見ずに深く深く、眠った。

 その日は、起きてからも雨戸を開けないままにして、居間に居坐って過ごした。テレビのニュースもあまり見ないで、DVDで映画を鑑賞しつづけていたせいか、現実が曖昧(あいまい)になっていった。午後9時過ぎから数時間、雨音と風の舞いを披露していた台風も、気がつくと去ったらしかった。これまた雨戸に囲われた国のなかで守られていたからかもしれなかった。
 子どものころは、わたしも雨戸の国に住んでいた。夕方になると雨戸を閉め、翌朝こんどは雨戸を開けるというくり返しのなか、わたしは、閉じた空間と開いた空間を行き来し、その開閉を軸として生きていた。
 台風19号が去った晴れた朝、雨戸を開けてまわりながら、雨戸のあるなしもひとの暮らしを……、暮らしばかりではなく、ひとの心模様を変えたかな、と思ったりした。

 台風が去って明けた朝、郵便受けから新聞をとって開いて、各地に大きな被害が出ていることを知った。千曲川(長野県長野市)、阿武隈川(福島県鏡石市)など、6県の21河川の堤防で決壊がし、土砂災害も56件に及んでいる。
 新聞を持ったままうろうろしていたら、近所の理髪店nocca(ノッカ)のカンジサンが通りがかったので、
「昨日は、どうしてましたか?」
 と訊く。
「どうもこうも、お客さんが誰ひとりとして、キャンセルされなかったから、あたりまえに働いてました」
「へええ」
「夕方、必死になって家に帰る道すがら、どこもかしこも休業しているのを見て、びっくりしましたわ」
 雨戸の国で12時間も眠ったことも、DVDで映画を観つづけたことも、はなしたかったが黙っていた。

Photo_20191015011201
台風が去ったあと、友だちに
銀杏をもらいました。
なんてうつくしい……。
どれもこれも自然の摂理。
ヒトたるわたしは、この摂理をしかと
受けとめ生きなければ。

どくしょかい

朝日カルチャイセンター新宿において、講座がはじまります。
まずはわたしが選んだ1冊をそれぞれ読み、声に出して読み、読後感を分かち合うところからはじめます。その1冊は……、『まつりちゃん』(岩瀬成子/理論社)——各自でご用意いただき、読んできてください。

日時 2019年10月28日(月)、11月25日(月)、12月23日(月)3回
     13:00〜14 : 30
受講料 会員 10,560円(入会金は5,500円。70歳以上は入会無料)
      一般 12,540円
お問合せ・申しこみは下記へ
朝日カルチャーセンター 朝日JTB・交流文化塾 新宿
https://www.asahiculture.jp/shinjuku
でんわ 03-3344 -1945

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コメント

ふみこさま。おはようございます。


雨戸ないので窓ガラスに養生テープを張りシートをはっても
震えるガラスの振動のすごさ(9時半ごろから)。。
多摩川のそばなので避難勧告の声と近くの区内停電のしらせで
かなり緊迫の夜すごしました。

8階なので大丈夫とおもっていたのですが
近くの用水があふれだすと電気システムへの浸水で停電
を心配しました。実際にはこの用水ではなく多摩川の支流のほうが
決壊したのでびっくり。。昨日近くに住む知人もいたので
訪ねたのですが、やはり逆流がおきていっきにあふれたみたいです。
大好きな合流地点が大変な姿になっていたのですが
同じ所に住む方々が声掛け合って片づけをされていてちょっと
気持ちを共有できてそこにいってよかったです。

ベランダの植木たちもしばらく家のなかにいれてすごしたので
なんだかふしぎな週末でした。もう咲かないと思っていた朝顔
が不安の夜の次の日の朝ポット咲いてました。ピンクさん。
ていかかずらだけはしっかりからまっていてはずせなかったのですが
びくともせず元気でした。ではでは。いいいちにおすごしくださいね。

投稿: 真砂 | 2019年10月15日 (火) 10時54分

ふんちゃん 皆様こんにちは。


皆様ご無事でしたでしょうか?


真っ暗にすると眠るモードになるということでしょうか?
うちの子も去年そうやって
必死に寝かしつけたなー笑


最近検診に言ってきました。
3Dエコーで頭と背中をハッキリ確認できました!
後ろ姿しか見せない照れ屋さん
大きくなれー!

投稿: たまこ | 2019年10月15日 (火) 12時40分

真砂 さん

そうでしたか、 真砂さん。
多摩川の近く……。
いつもは、やさしい川たちが台風の力を借りて
怒ってる……。

ごめんなさい。
では足りないけれど、ごめんなさい。

真砂さんも朝顔さんたちも、
無事でよかった。

投稿: ふみ虫。 | 2019年10月16日 (水) 10時50分

たまこ さん

赤ちゃんのうしろ姿。
なんていい響き。

大きくなれー。

投稿: ふみ虫。 | 2019年10月16日 (水) 10時51分

山本さま

15日の山本様の日記を読み、悲しさ、憤り、やるせなさを覚えました。

山本さまが台風の夜、雨戸を締め切って熟睡している間に、水がどんどん家の中に入り込んだり 、家が崩れ倒れそうになるのを胸がふさがりそうな不安な思いで夜を過ごされた方が多かったか。
今も断水、停電が続き、床上浸水した家をどうしようと途方にくれている方がいらっしゃるのが現状です。
山本さまの日記からは、台風のワクワク感しか伝わってきません。
ニュース、新聞でもその台風のむごさを報じていました。
それを横目で見ながらの今回の山本さまの投稿は人格を疑いたくなります。

投稿: チズ | 2019年10月17日 (木) 19時17分

チズさん

ほんとうですね。
反省したり、あきれたり、あわてたり。
というなかで、学ぶこともありました。

おたより、ご指摘ありがとうございます。

投稿: | 2019年10月19日 (土) 00時59分

ふみこ様
いつもありがとうございます。
ふみこさんのブログで、いつも、いろんな気づきをいただきます。
これからもよろしくお願いいたします。

投稿: 田中 | 2019年10月19日 (土) 07時18分

ふみこさま

台風19号。
お亡くなりになられたみなさま、ご家族のみなさま、心よりお悔やみ申し上げます。被災されたみなさま、お見舞い申し上げます。

家の近くに土石流災害危険指定区域がある為、直撃が免れない今回の台風は、いろんな意味での覚悟が必要でした。ですから、月曜日から金曜日の間は、家族や家を守る為の準備を日々していました。

出来うる限りの最善を尽くし、後は天にお任せと思い台風を迎える事としましたが、今回は早めの避難が必要と家族会議で決まり、地域の避難所に行きました。

幸い大きな被害は有りませんでしたが、ニュースの映像を観るたびに他人事とは思えず、今回はたまたま大丈夫だっただけなのだな…と思い、日頃の防災意識の大切さをひしひしと感じました。

明けて火曜日のふみこさんのブログ。張りつめていた気持ちが、フワッと緩みました。たまたま被害を免れたから…なのかもしれないけれど。 何かしらの被害を受けたら、そもそもブログを読む余裕も無かったことでしょう。

未曾有の災害となった東日本大震災の直後からひと月の間、相当なお忙しさのなか、心を痛めながらも日々、被災者のみなさんに寄り添ったブログを1日も欠かさず書き続けられたふみこさんを、私は知っている。

表面的には大丈夫そうな振りをしながらも実は人一倍傷付きやすく、お仕事柄言葉の重みを充分にご存知だからこそ、大切なことを安易な言葉で表現しないことを、私は知っている。

大変な状況にあっても常にその中から学びを得ること、気持ちを明るく持ち周囲を明るく照らす事の大切さを誰よりも思われていることを、私は知っている。

そして、少しだけ"おっちょこちょい"な所も(失敬!)、私は知っている。

私は知っている…だなんて、何とも傲慢な言葉を書いたものだと呆れますが、それでも私は知っている…と書かせていただきました。

言葉とは、文章とは、なんと難しいものでしょうか。受けとる側の心の状態により、書き手がAの意味で書いたものが、ある者にはBと感じられ、またある者にはCとも感じられ…。そこにはまるで、目には見えない川が流れているように思います。

けれど、私たちには考える事ができます。想像する事ができます。お互いにその事を忘れなければ、その間に流れている川の上には橋を掛ける事もできると思うのです。

なんて、朝から偉そうな事を書き散らかしました。御無礼をお許し下さいませ。

また雨が降っています。大変な思いをされている地域の方々にとって、荒ぶる雨になりませんよう、切に願います。


投稿: おせっかい協会会長 | 2019年10月19日 (土) 08時45分

ふみこさま。  

会長さんに補足させていただきますと、ふみこさまが震災に心を痛め、寄りそおうとし、それがときに過剰にかんじられるほどだったことも、山本ふみこを読むわれわれは知っております。
そして、それゆえ、被災地にいて、離れていった方がいることも。
また、翻って知ることができるのは、そういういろいろを知らず、決めつけ発言することが、世間では往々にしてあるということ。
まず、そういう方々は、知ろうとはしませんね。
先ずは批判なり誹謗ありきで、その材料を探すだけです。
そういう方々を知ることもまた、できます。
被災された方々を誹謗する方々も、知っています。
知ることの大切さ。
いや、知ろうとすることの大切さ、に気づかされますね。

匿名で、あげつらう材料を探すだけの方々が多いこともあり、公に発言することを避けておりましたし、また、なりをひそめますが、おせっかい会員として、発言させていただきました。
これもまた、知ろうとするひとつの素材にしてもらえたら、幸いです。


投稿: おせっかい協会会員 佐々木広治 | 2019年10月19日 (土) 11時00分

ふみこさま。みなさま。
台風、19号。被災地の皆さま、心よりお見舞い申しあげます。
台風が来る前に、電気が消えてしまう前にとみんなでしたことが数日たった今、心に残った大切な思い出に変わっていることに気づきました。
炊き立てのアツアツごはんに自家製の梅干しを入れた塩むすびを沢山にぎりました。
夫、息子、娘家族と塩と梅干だけのおむすびをほおばった時間がとても貴重
でした。

この広場には信頼があります。
ふみこさんとつながっているという信頼。
みなさんとつながっているという信頼。
私はここが好きです。

投稿: ユリの木の花子 | 2019年10月19日 (土) 19時22分

私の住む関西は 孫の運動会が延期になったり三男のだんじり祭りが盛り上がらなかったり位でした。でも 何事もなくてヤレヤレと思っているわけではありません。以前の私ならテレビで被害の状況を見ながら 暗い谷底に落ちていくような気持ちになっていたことでしょう。しかし ふみこさんから以前 明るい気持ち 信じる気持ち 信じることを実行していく等々言葉をかけていただき 最近の私は 何かあるたびにその言葉を心の中で繰り返しています。そうすると本当に落ち着くのです。そして今、私にできることは?と思うのです。そして日常の生活に戻っていきます。ありがとうございます。

投稿: ann | 2019年10月19日 (土) 20時21分

ふみこ様

おはようございます

こちらは すっかり 秋が深まり
いま 窓の外から見える 森の
黄色い銀杏の色が やっぱり 少しせつなく見えます

ラジオから 落合恵子さんの 言葉が聞こえてきました
「どうか どうか・・・その次の言葉が出てきません」
みんな こういう 気持ちですね。

どう ここに書いたらいいだろうか・・・
そう 思い悩んでいたら
おせっかい協会の会長さんが ちゃんと しっかり
全部 書てくれました
私は おせっかい協会の会員になりたいと思います。


ふみこさん 皆さま
今年はもう インフルエンザが流行り始めたそうです
暖かく 温かく   

投稿: えぞももんが | 2019年10月20日 (日) 06時33分

ふんちゃん

 ここのところ…
 ここへお邪魔して、たくさんのことを聞いていただいていました。
 とくに、娘の調子が悪くなってからは、
 わたしのことばかりを
 たくさん書いていて、たくさん受け止めていただいていました。

 台風で大変なことが起こっているときも、
 テレビやラジオで、あちこちでの被害を聞くたびに、
 みなさまはどうしているだろうと
 心配になったり、不安になったり…。
 どうしたらいいのだろう?と思ったり…。
 そして、「次のことばがでてきません」
 わたしも、そういうきもちでした。
 それでも、わたしのことを聞いていただいて、
 これでいいのかなぁと思いながら、
 甘えていました。
 
 ここのところ、乱暴に同じことを繰り返し書いてみたり、
 自分の思いを一方的にそのまま書いてみたり…。
 「ああ、また…」と思いながらもそのまま送っていました。
 そういうくり返しの中で、
 自分を立て直したり、支えていただいていました。

 そうして、今回は、また、ふんちゃんやみなさまに、
 色々なことを考えたり、感じたりさせていただきました。
 ここは、わたしにとって、
 安心する場所であり、学びの場でもあります。
 ふんちゃん、みなさま、ありがとうございます。

 本当に大変な時、苦しい時、困っている時こそ、
 いつものように、明るく過ごすことの
 むずかしさ、効能をたくさん教えていただいています。

 いろんな思いや、いろんな状況があり、
 みんな同じにはならないということは、
 とても自然なことなのですね。
 今回の台風では、被害はなかったけれど、
 昨年は、被災者でもありました。
 みんな、それぞれに、それぞれの置かれる状況で、
 できることを…。
 そこから学ぶということを教えていただいているきもちです。

 改めて…、ふんちゃん、みなさま。
 ありがとうございます。
 心より感謝をこめて…。

 佐々木広治さん
 とっても久しぶりにお名前を見つけて、
 うれしくなりました。
 いつもいろんなことを、本を、
 教えてくださってありがとうございます。
 また…、わたしに良さそうな本があったら、
 教えてください。
 キョウフショウで、シシュンキまっただ中の娘の母より。
 

投稿: もも(^_^) | 2019年10月20日 (日) 15時12分

ふんちゃんへ

いつも気づきを ありがとうございます。
いつも優しいことばを ありがとうございます。

今の私は ただ祈るだけです。

投稿: ハチミツ | 2019年10月20日 (日) 15時37分

田中さん

お優しいおたよりを
ありがとうございます。
こちらこそ、おしえられること
ばかり。感謝です。
3泊4日で防府→ 萩をまわり、
いま帰路の新幹線です。

佳い日日を。

投稿: ふみ虫。 | 2019年10月20日 (日) 16時14分

愛しい会長さん

避難所に行かれたのですね。
その判断、これから、わたしも
思いだして倣うこともあるでしょう。
忘れないでおきたいと思います。

祈りながら過ごす、ということが、
どれほどのことかと思いながら、
それをしないでいることはできない。
それを学びとったのが
東日本大震災でした。
直接の助けでなくとも、
身近で働くことが波となって
伝わってゆく。
それを信じることにしたのも、
東日本大震災のときでした。

ありがとうございます、会長さん。

投稿: ふみ虫。 | 2019年10月20日 (日) 16時23分

広治さん

久しぶりに「ここ」へことばを
置いてくださり、ありがとうございます。
と、感じているかたが、たくさん
あることと思います。

それだけで、うれしい気持ち。

ありがとうござました。

投稿: ふみ虫。 | 2019年10月20日 (日) 16時27分

ユリの木の花子 さん

……思い出に変わっている。

それだ!
そのことばの大きさに、
よろけました。
うふふ。

各地でするべきことをしている、
皆さーん。
備えたり、働いたり、片づけたり。
祈ったり、ちょっと泣いたり、笑ったり。

投稿: ふみ虫。 | 2019年10月20日 (日) 16時32分

annさん

日本海の波を見ながら、
ああ、地球は丸く、
自然にはときに叱られる。
と、思いました。

ヒトも自然の一部と信じたいわたしは、
叱られたら考えるけど、
平気でいたい!
なんて、海に伝えました。

投稿: ふみ虫。 | 2019年10月20日 (日) 16時37分

えぞももんが さん

ことばがないです、よね。
会長さん、そんななか、
すごいね。
ありがたくて、跳ねました。

跳ねたの、伝わりましたか?

投稿: ふみ虫。 | 2019年10月20日 (日) 16時39分

ももちゃん

学ぶことは、たのしいね。
知ろうとし、わかろうとし、
分かち合おうとし、
学びは、深まってゆきます。

経験はそれぞれのものだけど、
学びが、それぞれの経験に
橋を架けますね。

ももちゃんとも、学友。

投稿: ふみ虫。 | 2019年10月20日 (日) 16時44分

ハチミツ さん

わたしも、わたしも。
まず、祈りたいです。

そのことから、はじめようね、と
子どもたちとも語り合いたいです。

投稿: ふみ虫。 | 2019年10月20日 (日) 16時46分

ふみこさま。

台風、あまりのことにほんとうに言葉がないです。

私も、ふみこさんの書く文章がだいすきです。

投稿: こぐま | 2019年10月20日 (日) 17時12分

ふみさまみなさまこんばんは~~

すみません。9月末の発表会(コンサート)終了にともない、毎年恒例のその後の気力抜け抜け症候群に陥り(単なる更年期なんじゃないの?(;^_^A)
それからの先週末の台風騒ぎ。前回の台風でかなり痛めつけられた千葉に住むものとしては

またかいな・・・

と天気図をみつめぼんやり立ち尽くすしかございませんでした。
なんていうか、本当に
気力がおっつかない状態でしたかね・・。

台風前日、テレビジョンや、ネットで変にあおるだけの番組もあり、この街も本当にガソリンスタンドは長蛇の列、スーパーにはパンが1個もありませんで、スーパーのレジは端っこまで会計を待つ人人人・・・

もういいかな。とりあえずじっと何もしないで覚悟は決めてやりすごそう・・。

と思っていたのですが

そんな中、13日はだんなさんのお誕生日だったもので、次女が部活が台風で休みになることがわかったので

『生クリーム、抹茶パウダー、バニラビーンズ、グラニュー糖を買っておいて』

とピロロンとラインが入りまして。しぶしぶ近所のスーパーに出動
さすがにそんなものはこの一大事前には求める方はいなかったので
おとなしくそれだけかごにいれまして、ぼんやり会計順番を待ったのでした・・。


台風当日はさすがに風雨は強く、近くに河川はない自宅でも恐ろしい音。
又、だんさなんは河川に近い公共施設に勤める者なので、前日から、何かあったときのために要請がかかり早朝に電車はとまっているのに、車ででかけていくことに。

心配はありましたが、

しょうがない

「コンビニも休みだと思うからおにぎりでっかいの握るから持っていきな~」
と愛妻(なのか?)弁当持たせて、無事を祈り送り出し。娘2人と私とで前日に送った誕生日プレゼントは上下の雨合羽(100均の雨合羽でのりきろうとしていたので)にいたしました。色気な~~~し!!でもラッピングはかわいくしました。(笑)


そうなったらそうなったとき

なんだか弟を橋の向こうに送り出して以来、そんな決意だけは結構しっかり
自分の中で構えられるようになったというか

本当はちょっと疲れちゃって気に病むことから逃げてしまう癖がこの1年でついてしまったのか・・・

人は大きな自然の前では無力です。
施設にいる母も心配でしたが、スタッフの方にお願いのお電話をいれ、(スタッフさんもだんなさんと同じくこんな時に働いてくださっているのね・・・)

あとは、何もできないよな・・・

と。

風雨が過ぎ去るまでの時間
しめきった家の中で
私は引き出しの整理を
娘2人は長女が次女にお化粧講座などを開き洗面所でキャッキャしてました。
「今避難したら、うちら2人、Kポップアイドルじゃん?」
と、
「でも、いいんじゃん?避難所でボランティアするのもきれいに整えた女子にお世話してもらえばおじいちゃんやおばあちゃんはきっと元気でるからねえ・・。でもこの雨風の中避難所行くまでに目はパンダになるね。やばいね」
なんてね・・・

わやわや言ってるのを聞いてました。
そのあとケバいアイドル2人、買ってきた材料でだんなさんのバースデーケーキを焼き、生クリームも高級なものを求めてきてやったのできれいにデコレーションして作ってました。

深夜に、ようやくだんさんが帰宅。


忘れられない誕生日だね

でも幸せ何倍にも感じられる誕生日になったね

との誕生日前夜祭の12日深夜のおきょうさんちでした。
(13日もだんなさんは車で出勤だったので前もってお祝いしました)

先週水曜日からついに、チェンソー使い実家の倒木撤去作業も開始
初日から張り切りすぎて腕が筋肉痛はげしく翌日微熱まででてしまいお仕事お休みもらっちゃいました。弱くなったなあ・・・


まだまだ荒れ果ててる実家の庭ですが、
鼻歌交じりで立て直してみせます!がんばるよ~~~

またこちらで報告させてくださいね


昨日今日と、予定をすべてキャンセルしてずっとお家におりました。
たくさん寝て、食べて、笑って、呑んで。そしてたまってしまった家事も少し片づけて、ただいま全力で自分に元気チャージしておりま~~す。お化粧も、ケーキ作りも、おうちの整理も、雨戸の国で12時間ねちゃうことも、DVD鑑賞だって、避けたい現実を乗り切るには、心に病むことを薄めるにはある意味パワーになる、おにぎりにはならなくても、ビタミン剤くらいにはなる気がしました。


おせっかい会、私も入会させてくださいね。

広治さん!
会員規則第9条では

なりをひそめすぎずにたまにはでで~~んとおせっかいしにくること

となっておりますぞよ。


投稿: おきょうさん | 2019年10月20日 (日) 19時21分

ふみ虫さま

台風の日も営業していました。
お客さんが少ないのも承知で
もしものときにと
いつものように、作り
お店をあけました。

その日の夕方
テレビのニュースで
多摩川の様子がうつり
そばに知り合いが住んでいる!

停電してるかも
迷惑かもと思いながら
メールをすると

もう目の前に水が…との返信。

いろんな準備をしていることを
教えてくれて
停電になるかもしれないので
ご飯を炊いて、おにぎりを
作っていると。

祈ることしかできませんでしたが
なんとか、浸水はまぬがれたようでした。

ご主人の危機管理能力に
感心し、見習わなければと思える日でした。


今日、本屋さんで
ふみこさんをみつけました。
お義母さんへの優しいハガキの数々を
みて
ほっこりしました。

投稿: 寧楽 | 2019年10月20日 (日) 20時33分

ふみこさん、みなさまこんにちは。
ずっとずっと、何かを、言葉を送りたく…でも、それに戸惑い、また後ずさりをする私がおりました。
連日の台風の報道を見て、もう、もう、心が痛むばかりです。
微力な私には、ただ、ただ、祈ることしかできません…。
どうか、どうか、神さま。
私の力いっぱいの祈りを込めて…。
そしてふみこさん、いつも私もたくさんの気づきをさせていただいて、本当にありがとうございます。

投稿: みゅー | 2019年10月21日 (月) 15時34分

こぐま さん

おはようございます。

10月22日、静かな朝です。
「即位礼正殿の儀」の日。

慈雨ということばを、
思いだす朝。

どうもありがとうございます、こぐまさん。

投稿: ふみ虫。 | 2019年10月22日 (火) 09時18分

おきょうさん さん

うひょひょひょひょ。

おきょうさん さんは、
休養するときも、パワフル。
尽きることのない……と書こうとして、
指が止まりました。

尽きないように気をつけているんだ、
おきょうさん さんは。

そう気づかされて、どきどきしています。

・できることをする。

・そうなったら、そうなったとき。

・平気でいる。

そうして、
・笑っていたい。
 
 と思うんです。

投稿: ふみ虫。 | 2019年10月22日 (火) 09時23分

寧楽 さん

灯台のような、
寧楽さんのお店。

パンはないけれど、
ちっちゃな光を灯していることはできるな。
と、思ったことです。

ちっちゃな光。
それが、元気でいる、(今回は)無事でいる。
ことも含まれます。

投稿: ふみ虫。 | 2019年10月22日 (火) 09時25分

みゅー さん

台風を恨みたくなるけれど、
台風がおしえてくれたことを、
自分の胸にも知識の袋にも、
納めなおさなければ。

そう思っています。

目に見えること以上のことを
残してもいるなあ、と。
受けとらないとなあ、と。

みゅー さん、おたよりありがとうね。

投稿: ふみ虫。 | 2019年10月22日 (火) 09時27分

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