つねに動いている
ひとの世はつねにうつろっている。
四季はめぐり、そのめぐりを幾度も幾度も受けとめながら——受けとめ損なうひとときを混ぜながらも、まずまず受けとめながら、人生のうつろいを重ねてゆく。
うつろいやめぐりを静かに受けとめながら生きることを、順風と呼ぶとして、だ。どうやらひとの世はそうそう静かではない。
大きく動くことがある。
そんなときは、ああ、と大きく嘆息したりして、あるいはまた抵抗してみたりして、ひとは結局、動きのなかに巻きこまれる。
2020年世のなか全体、大きな動きのときを迎えて誰もかれもが右往左往した。うねりのなかでいまも、働き、心身を砕くようにして過ごすひともある。苦悩の海原を船で漕ぎだすひともある。
わが身にも仕事の仕方が変化、あたらしい挑戦のようなことが起こった。あまりにめまぐるしくて、その場その場をこなすのが精一杯、年の瀬にふり返ろうとしても……、整理がつかない。
三女が韓国留学に出たり、長女が調布市の深大寺近くの古い家から引っ越したり、という身近な事ごとも、ある部分でわたしの人生と連動しているようでもある。
ひとの世はつねにうつろっている。
大きな動きに向かって、とうに動きはじめている。
うつろいのうつくしさをとらえ、大きな動きをおもしろいと感じられるわたしで、ありたい。常に。
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皆さん、ことし1年どうもありがとうございました。
この広場があったことが、常にも増して支えになった1年間だったような気がして、感謝しています。
2021年のブログは1月12日からはじめたいと思います。
よろしくお願い申し上げます。 山本ふみこ
東京都西多摩郡瑞穂町の友人から
シクラメンを送っていただきました。
教育委員同士、ともに活動してきた先輩です。
8年間の活動のなか、
たくさんの尊敬してやまないひとを知り、
友情を育みました。
これもひとつの大きな動き(うねり)であり、
未来への架け橋になるのではないか、と
感じています。
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