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2024年5月 7日 (火)

草とり生活

5月1日
 役者をしている若き友人と、話をする。

 自ら本を書き、演出をし、演者となった芝居を4月に観せてもらったばかりだった。
 おもしろく観た。
 それだけではない……、そうだ、清水(しみず)に手を浸したときのような心持ちとなった。彼が長く胸に秘め、向き合ってきた事柄を、この芝居に「込めた」ことが伝わった。
 それを実現させたいと希(ねが)っていると知ってはいたが、これほど浄(きよ)らに描くとは。思いもよらないことであった。芝居の神秘の前に、呆然とする。

 つぎの芝居の準備をはじめるのかと聞くと、こんな答えが返ってきた。
「いまはひとつやりきった、と思っているから、つぎはまだはじめない」
 またしても、驚かされる。


5月3日
「ゴールデンウィークはいかがお過ごしですか」
 というのは、常套句なのだな。
 どこに行ってもこう問われ、そのたびわたしは「人騒がせなウィークですね、なんだか」と答える。
 土曜日曜祝祭日とは無縁の暮らしをつづけてきた。
 決まった休みがないという意味合いもあるけれども、よく考えると、いつも休み気分で暮らしているような気もする。
 仕事上の問い合わせや打ち合わせがほとんどなくなることで、土曜日曜祝祭日を知ることになる。ああ、世のなかはお休みなんだな、と知ってちょっと気がゆるむ。いつも休み気分で暮らしているくせに、またゆるむ。

 本日も、朝から晩まで仕事をする。休み気分で。


5月5日
 3日の夜、長野での仕事帰りに梓が寄ってくれ、2日ばかりふたりで夕方の庭仕事をしている。日が伸びたから、午後7時まで作業ができる。
 梓は草とりの師である。
 東京・深大寺そばの平屋に住んでいた時代(8年住んだそうだ)、自宅のまわりのみならず、周辺の空き地の草も抜いていたという。
「『あそこで草を抜いている女(ひと)は誰だろう』という奇異な視線にさらされながら作業するのがめんどうだったんだ。誰かが草とりしないと、ボーボーになるからしていたんだけど」
 しかしその時代に、草とりの実力をつけた。だから、師。
「奇異な目を向けられず、のびのび草とりができるって、いいわー」

 子日(しのたまわ)く。
「これヤブガラシの赤ちゃん。いまのうちに抜くこと」

 わたしはといえば、晩ごはんに使おうと山椒(一昨年、朝倉山椒を植えたのです!)の葉を摘みに行き、ちょっと草を抜いたりするうち、本来の目的を忘れる。
「あらま」

 庭に出るたび、ちょこちょこ草を抜く。
 仕事に飽きても、ちょこちょこ。
 新聞をとりに行っては、ちょこちょこ。
 夜空の下でも、ちょこちょこ。

 草とり生活は、つづく。

Photo_20240507104201
3月から4月、ポットに種を蒔いた野菜たちが育ちました。
庭で育て、自分たちが食べます。
名札を立てました。
万願寺(とうがらし)。とうがらし。にら。ナス。キュウリ。
ミニトマト。ブロッコリ。ネギ。アスパラガス。スナップエンドウ。
ハツカダイコン(白)。ズッキーニ。オクラ。コールラビ。
ミックスレタス……。

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コメント

ふんちゃん皆様こんにちは。

ゴールデンウィークは人騒がせです笑

小さい子がいるせいか何かしてあげなくちゃと思って!


私は三連休は確保できたので
私の祖母の田舎に連れてったり

自転車乗りに付き合ったり

お泊まりをさせたり

子供達の似顔絵を書いてあげたり

ほとんどつきっきりで目が周りそうでしたが笑


私なりに上等なおやすみにしてあげたと思います。
たとえ旅行じゃなくても少しでも
思い出になりますように

投稿: たまこ | 2024年5月 7日 (火) 12時20分

ふみこ先生、みなさま

こんにちは。
今日は、月参りの日です。
八重の芍薬が咲いたので義父に見せるため供え花に組み込みました。
きのうは一日中雨と強い風でした。
今朝いつもの麦畑のそばを通ると、なんときのうの風雨に麦たちがすっかり倒され
ていて黄金色になる日を楽しみにしていたので悲しくなりました。
こちらの雨が関東へ上っているようですが、せんせいの麦畑大丈夫でしょうか?

いつも休み気分で暮らしているとおっしゃるけれど、せんせいは社会の一線を生き
ておられます。ステキです。
わたしと夫は、「隠居」という意味を「老いを前向きに楽しむ」ととらえて暮らしています。
「土日祝日」は静かに過ごし平日を楽しむことにしています。
こんなゆるーい我が家ですが先週から畑に異変が起き頭を痛めてます。
ジャガイモ、玉ねぎには被害はないのですが畑のあちらこちらを掘られています!
とくに抜いた草を集めて置いていたり、日よけにと草を置いた夏野菜の苗のまわりが穴ぼこです。
どうも、今年は土が肥沃になりミミズさんが元気でそれを狙ってくるようです。
はじめはイノシシかとも思いましたがまだここまでは降りてこないようです。(きっとみなさま
こんちゃんは山奥に暮らしていると思っておられるでしょうが幸いにも鳥取へ向かう県道が近くを
通っているのでコンビニもスーパーも百均もファッションセンターS村もあり、わたしは田舎の都会と
言っています)
さて、謎の生き物の正体やいかに。せっかくの夏野菜が倒されないように作戦を練っています。
どちらかが夜見ていたらと言いながら、二人とも九時頃から高いびきです!

梓さん、お元気になられたようでよかったです。
せんせい、みなさま
そろそろ熱中症などにも気をつけられてお過ごしくださいね。

投稿: 岡山のこんちゃん | 2024年5月 7日 (火) 14時03分

ふみこさま


おはようございます。


昨日はかなりこちらも雨風のつよい一日でしたが、
ベランダの朝顔とふうせんかずらたちは元気に成長していてたくましいです~。ふみこさんちの野菜の苗もたくさん楽しみですね。ふだの文字もいいですね。

おやすみ中はもうすぐ秋から5月に移動した発表会があるので何着ようかな~~。。。なんてロングスカートをあれこれ着てみたらなんだか楽しくなってきました!
今回はレストランでやるのでおもしろそうと夫も
ギターで参加するというので思わぬ展開に「あらま」
です~。(どうなることやら。。ふふ)

草取り生活といえば。。そうそう新しくなった
横浜美術館のテーマが「野草:いま、ここで生きている」
ですね。災害や戦争、様々な社会問題のなかでどういきればいいのか。。ちょっと重いテーマでもありますが
「大変なときこそ想像力が花ひらく」を感じられる作品の数々とあるのでゆっくりみてみたいなと思っています。
ふみこさんのちょっと草をぬいたりするうち本来の目的を忘れる。→なにかいいことをひらめく瞬間でもあるのではないでしょうか~。ふふ。

ではふみこさんもみなさんも楽しい一日おすごしくださいね。

投稿: 真砂 | 2024年5月 8日 (水) 07時17分

たまこ さん

子どものころ、
「うち」に居るのが好きだったことを
思いだしました。

自宅のみならず、
祖父母の「うち」、
叔母の「うち」。

ただ「うち」にいて遊んだり、
ぼーとしたりするのが好きだったんです。

投稿: ふみ虫。 | 2024年5月10日 (金) 08時28分

岡山のこんちゃん さん

本格的な農繁期がはじまりました。

昨日は「土入れ」(稲の苗箱220)。
本日は「種籾まき」をします
(いま、種籾を日に干して乾かしています)。

今月末は麦刈りです。
こんちゃん、わたし、ファイティン!

投稿: ふみ虫。 | 2024年5月10日 (金) 08時36分

真砂 さん

ロングスカート!

なんだか、そのことばの響きだけで、
うっとりします。

こちらは、田んぼ、畑、庭が
音楽的になってきました。
草木ののびる音。苗の育気配。
虫の声。鳥たちの歌。風のささやき。

投稿: ふみ虫。 | 2024年5月10日 (金) 08時40分

今朝は気温がぐん、と下がりましたが日中は20度近く上がるとのこと、体温調節もなかなかとなりそうです。

7時頃オットと、犬の散歩(その前に朝食)、その後BSで朝ドラ視聴して庭で草とり、ならぬ草摘みです。
草に囲まれていると、例の虫が甲高い羽音を鳴らして顔の周囲を飛び交うので人間は退散、陽あたりのある場所でもう少し草摘み。そうしていると、道路工事の音、挨拶の声、そして、なかなか落ち着かない息子が仕事の準備に追われてドタバタ、イライラの声が家の中から漏れ聞こえて、これは平和の音かも、とふと考えたのでした。

いまは野菜が高値で施設でも毎日苦心しているようです。
一方で、近所の畑の野菜は廃棄される光景も見られます。

きのうからとてもよいお天気です。
まさに五月晴れ、きょうも午後から出勤します。
できることをすこしづつ積み重ねられたらとおもいます。

投稿: こんぺいとう | 2024年5月10日 (金) 09時21分

こんぺいとう さん

「うち」でしか発することができない
ドタバタやイライラをうけとめるのが、
家族なんだなあ……と、
つくづく思います。

お仕事、うまくゆきますように。

投稿: ふみ虫。 | 2024年5月10日 (金) 14時53分

ふみこさま

日々いろんなことがありますね、うちの中のことのみならず。
理解できない、と理解すること、
わからない、ということをわかる、知る、思いあがらないように、そこからやっと少しずつ進んでいくようです。

きょうはヘルパーさんの日です。

投稿: こんぺいとう | 2024年5月11日 (土) 07時43分

こんぺいとう さん

ほんとうに。

わかろうとすること、
理解したいと希うことが、
さいしょの一歩かなあ……と
思っています。

ありがとうございます、
こんぺいとうさん。
……いつも。

投稿: ふみ虫。 | 2024年5月11日 (土) 09時12分

ふみこさま

庭にできたお野菜を食べるの
いいですね!
今 はるくんとくまこがポットで大葉とトマトを育てています。種から育てて芽がでてます。楽しみだなぁ。
私は、ウクレレの練習を楽しくしています。
弦を正確に押さえられなくて、四苦八苦してますが、楽しいです〜
友だちと毎月1回 ゆるゆるした朗読会をすることになりました。来週の水曜日が初回です。
ドキドキですがワクワクです。
オカリナも吹くことになって、練習してまーす。なんだか思いがけない展開が広がって面白いです。

投稿: こぐま | 2024年5月11日 (土) 22時08分

ふみこさん、みなさんこんにちは。
そして母の日である今日。
みなさん、いつもおつかれさまです。

ゴールデンウィークが終わり、やっと日常。
我が家はゴールデンウィーク前半に、息子が帰省してきたので、娘と3人で素敵なカフェにお茶をしに行ったくらいでした。

梓さんは草取りの師なんですね。
東京で空き地の草取りを黙々とできるなんて、確かに気になって見ちゃいますね。そんな素晴らしいことをする若い人、いないですもの。

一緒に住む実母は毎年家庭菜園をしていて、私は玄関周りでガーデニング。北海道も春がきたので、そろそろ草取りしなくちゃなぁ。

投稿: ぞみさん | 2024年5月12日 (日) 09時08分

ふんちゃん

 山椒の葉……
 山椒は、小瓶で売っている山椒の粉しか知らないので、
 とってもあこがれていました。
 葉っぱ……。
 どんなだろ?と思いながら、
 葉っぱもピリリとするのかなぁ……と想像していました。
 何に使うのかなぁ……。
 そのまま湯がいて食べたりするのかなぁ……。
 興味津々です(^^)。
 草取り……。
 ウチではもっぱら母がやってくれていますが、
 わたしも、ちょっと気分転換に、ちょこちょこ抜きをしています。
 でも気分転換程度……。
 今年は、もう少し土と触れ合う時間を取りたいなぁ……と
 思っています。

 今日は、母の日。
 子どもたちが小さい頃は、
 手紙をくれたり、絵を描いてくれたりしていたのだけれど、
 最近は、なにもなく……。
 今日はリクエストして、4番目ちゃんに似顔絵を描いてもらいました。
 これから、毎年描いてもらうという約束をして、
 ワクワクしています。
 わたしが、どんな歳を重ねて行くのか……、
 4番目ちゃんの絵でも見ることができるかなぁ……、
 と思ったりして……(^^)。
 
 来週は、休みがない予定なので、
 隙間を見つけて、上手に休もう!と思います。

投稿: 空色めがね | 2024年5月12日 (日) 22時22分

ふみこさま。みなさま。
朝から雨が降っています。
古い家で台所の部分だけ、トタン屋根になっているので、雨の日、雨の降る音がよく聞こえます。
雨の音を聞く日は畑仕事も休みです
5月は山々の木々がのびる季節
あ、ホウノキに花が咲きはじめている
あ、ナンジャモンジャも
あ、エゴの木にもエゴの花
5月、山に咲く花は、みんな真っ白で
よい香りがします。

山本梓著
作品、プンニャラペンの中で
道ができるはとても好きです
梓さんが草を思う気持ち
ご近所のサダコさんへの思い
好きな作品、数回、読みました。

こんぺいとうさんからの 
わかろうとすること、理解することの
メッセージは心に響きました。
一緒に考えました。
数年、体が思うように動かせない
王子と一緒にいると、
痛い、痛い。と語ってきます
家族であっても、痛みがどんなに痛いのか一緒に味わうことは出来ない
でも、わかりあいたいし
サポートは限りなくしていきたい
一緒にいる、私は飛び箱を飛ぶ時の踏み台のようになれたらいいと思ってます
口ケンカは日常茶飯事の中で
わかりあえて来たことがたくさんあります。

雨の日
ふみこさんもこれから、田んぼ
忙しくなりますね。
少し、ゆっくりできますよーに。
広場のみなさまも。


投稿: ユリの木の花子 | 2024年5月13日 (月) 09時35分

この場をお借りします
岡山のこんちゃんさま
畑ではジャガイモの花がズッキーニの花が咲き始めました。
王子へ、温かなお言葉ありがとうございます。

空色めがねさん
母の日は最近、何もなくの文面にほっとしました。
私のところも何もありません。
数年前から母の日だからと贈り物を考えたり、気づかいをさせるのはお互いに
やめようと話しました
子どもたちが元気で過ごしていることが母は1番、うれしいから。
そのかわり、誕生日だけは
おめでとう!と言葉だけでも伝えるようにしてます。

投稿: ユリの木の花子 | 2024年5月13日 (月) 09時43分

こぐま さん

ゆるゆるとした朗読会。

どきどき。
表現の「場」がひろがりますね。
誰も彼もを、抱きとめる「場」ができますね。

投稿: ふみ虫。 | 2024年5月13日 (月) 21時11分

ぞみさん さん

北海道と埼玉県で、
わたしたち、草とり。

ときどき思おうんですよね。
この草の根っこ、どこまでもどこまでも
土のなかを張ってゆく。

ぞみさんのお玄関まわりの花壇に
つながっているかもしれません。

どくだみを、抜くとき、
「ぞみさん、あとは頼む」
ってね、つぶやいてみます。

投稿: ふみ虫。 | 2024年5月13日 (月) 21時14分

空色めがね さん

山椒は、
葉っぱをとって、ぱちんとてのひらで叩いて、
香りを出します。
それを、いろんな料理の上にのせています。

刻んで味噌たちと擦り合わせて、
和えごろもにもします。
たけのこの木の芽和えを、これです。

いつか、届けます。


投稿: ふみ虫。 | 2024年5月13日 (月) 21時18分

ユリの木の花子 さん

夜通し仕事をして、
そのまま寝る気にならず、
ちょっと早朝草とりをしてから、
蒲団にくるまりました。

草とりが好きだというのは、
云い過ぎかもしれないけれど、
わたしにとっての「だいじ」です。

投稿: ふみ虫。 | 2024年5月13日 (月) 21時22分

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